ヘルステック・デジタル技術関連ニュースまとめ 2025#1
この1週間に弊社Facebookページ等で紹介したヘルステック・研究・産業、ロボット・AI等デジタル技術関連ニュースをまとめて紹介します。
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※ 過去のまとめはこちらのマガジンに。
今週は年末年始のため少なめです。個人的注目トピックは
阪大でシニア研究者が若手研究者の研究費獲得支援。20年にわたる大学の基盤経費削減と物価上昇の中で、若手研究者へのさらなる支援と負担軽減が切望される。
昨年話題となった雑誌「幼稚園」の付録「AEDたいけんセット」。時代が変わっても児童へのSTEM/STEAM教養教育を担う取り組みが続かんことを。
東京科学大学(旧東京工業大学)で客員起業家募集。日本の大学において「客員起業家」制度は本当に大学発の起業を担う人材確保策として機能するか?
です。
・医療AI
【2024年総決算】AIと先端テクノロジーが拓く「人類の進化」への道|innovaTopia (2024.12.31)
詳細な2024年のAIトレンド総括。
環境負荷はもっと大きく課題として取り上げる時期が来たかと思う。
AI×医用画像の現状と可能性_2024年版|轟佳大 (2024.12.30)
毎年恒例の轟佳大先生のAI✕医用画像動向レビュー&Forecast。
個人的にはAnaut、Jmeesがリードする手術支援領域研究がいよいよ製品レベルになってきたのがハイライト。
私はナビゲーション研究等で自動車業界の技術を参考にしてきた(終了(到着)時刻予測とか)ので、ARや自動運転がナビ・ロボット手術に本格投入される方向に期待。
AIのブラックボックス解決へ計算過程を可視化 九州大 - 日本経済新聞 (2025.01.03)
そろそろ説明可能AIの発展・普及が始まる時期となるか。
「術後せん妄」予測システム、弘大病院が開発|m3 .com 医療ニュース (東奥日報) (2025.01.06)
「弘大病院の患者1100人分の臨床データから、年齢や性別、生活習慣、既往歴、手術時間、術中の出血量など161項目を取り込み、それらのデータをAIに学習させ、せん妄発症リスクをパーセンテージで示すシステムを作成」
関連:最先端研究紹介「地域医療」 高齢化社会の医療を救う、術後せん妄のAI予測|hiromaga (2024.07.24)
・手術支援ロボット
サウジアラビアの病院が初のロボット膵臓移植を実施|ARAB NEWS JAPAN (2024.12.30)
腎移植後に膵移植も。
「同センターは今年初めにも、世界初の完全ロボットによる心臓移植を行い、2023年の世界初の完全ロボットによる肝臓移植の完成という実績を積み重ねている。」
・ウェアラブル
(3)「測る医療」の普及でウエアラブル医療機器の可能性が広がる|日刊ゲンダイ (2024.01.01)
昨年心電計測(心房細動推定)が多くリリースされたが、次のトレンドは血糖値モニタリング。
あと睡眠評価のレベルが更に上がると予想。
・トレーニング・教育
AED体験からキャッシュレス決済まで…令和の幼稚園児が遊ぶ「雑誌の付録」とは (2024.12.31)
学研の科学・学習シリーズや小学館の小学◯年生シリーズが担ってきた児童へのSTEM/STEAM教養教育。
日本光電のようなコラボ協力企業と共に新たな形で生き続けることを願う。
・大学・学術研究
若手研究者は「まるで個人商店」負担となる研究費調達、元教授陣が支援 阪大の試みに期待|産経新聞 (2025.01.05)
個人商店と違って給料は続くので、大相撲の親方(協会から給料は出るけど部屋運営の資金繰りと成果(弟子の成績)は全て自分たち次第)のような感じかなと思います。
世界最小、医療分野に革命を起こす「5ミクロン」の歩行ロボット | Forbes JAPAN 公式サイト(2025.01.04)
「この極小の歩行ロボットは、顕微鏡のレンズをミクロの世界に持ち込み、通常の顕微鏡ではできない方法でクローズアップ撮影を行なうことが可能だ」
「将来的には、回折型マイクロボットの群れがサンプルの表面を歩きながら超解像顕微鏡やその他のセンシングタスクを実行するようになるだろう。ロボット工学と光工学をマイクロスケールで融合させたこのテクノロジーは、大きな可能性を秘めている」
論文は
Magnetically programmed diffractive robotics
https://www.science.org/doi/10.1126/science.adr2177
・スタートアップ・起業
世界を驚かせる研究――経営のプロ人材として事業化をリードする|東京科学大学(旧東京工業大学、旧東京医科歯科大学)(2024.12.28)
Science Tokyoで大学発スタートアップの立ち上げを支援する客員起業家(EIR)の募集。
日本の大学において「客員起業家」制度は本当に「お客さん」でなく大学発の起業を担う人材確保策として機能するか?
・マーケット・企業・製品
ボストン・サイエンティフィック株、Farapulseセグメントの強力な成長を背景に買い推奨を維持|Investing .com (2024.12.30)
「BTIGのアナリストは米国市場におけるFarapulseの2025年の売上高予測を、以前の約10億ドルから約15億ドルに修正」
Farapulseは非熱的な電場を使用し、周囲の正常組織に損傷を与えることなくアブレーションを行うパルスフィールドアブレーション装置。
参考:ボストン・サイエンティフィック FARAPULSE™ パルスフィールドアブレーション システムの日本における薬事承認を取得 (2024.09.30)
バタフライが大幅高 アナリストが目標株価を4.50ドルに引き上げ=米国株個別 | 個別株 - 株探ニュース (2025.01.03)
過去一時所有していたが既に放出。
大手もポータブルエコーに積極的な今、このまま成長できるかどうか。
世界で急拡大する「医療画像市場」、インドで新ビリオネアが誕生 | Forbes JAPAN 公式サイト (2025.01.03)
CT・MRI用造影剤のBlue Jet Healthcare。
人工甘味料から始め、造影剤や医薬中間体に参入。
・行政・規制
上海市が医療AIイノベーションを推進|人民網日本語版 (2024.12.30)
「24日、正式に「上海市医療AI(人工知能)発展活動案(2025−27年)」を発表。」
「活動案は、AIと臨床医療、中医薬、公衆衛生、医療管理、医療保険監督管理、薬品及び機器研究開発などの深い融合において、全領域応用シーンを構築するとしている。」
・イベント
最先端の医療、AI技術を展示へ 参加企業ら「希望持てる未来を」―大阪・関西万博、開幕100日前:時事ドットコム (2025.01.04)
パソナパビリオンの紹介など。
健康や医療学べる仕掛け 万博の大阪ヘルスケアパビリオン発表会:朝日新聞デジタル (2025.01.04)
ロート製薬、森永乳業ブースの展示内容など。