DTPerが動画作ってみる 第2話(全6話)
【ラフ作成中】
「はにわがブンブン……? どんな状況だ……?」
「そもそも元ネタがある医療系ゴロ投稿サイト『医ンプット』ではどうなってるんだろう」
「えっ まさかの挂甲武人タイプ……?! 『おーい!は●丸』じゃん」
(は●丸:昔N●Kでやっていた、武人型と馬型の埴輪が言葉を学ぶ教育番組。砂肝が好物だなんて今回調べるまで知らなかった)
「描きやすさ重視ならよくあるヌルッとしたタイプのやつだよね。(検索中)『踊る人々』っていうのか。ぴったりじゃん」
「一応他のブンブンの可能性も考えてみるか」
「いやキモ」
【ラフができた】
「順当なラフができました」
「はーい、SNSチームで回覧しますね」
〜翌日〜
「コメントがきましたよ」
「腕の動かし方すらわからないのに無茶を言うな」
「私もなんとか……動かす想定で絵を描いたことがないので、なるべく単純にしました」
(アワワ……すごいちゃんと描いてある……)
【ようやくAeを開く】
「ラフ(仮)ができたということで、早速After Effects(Ae)の説明に入りましょう」
(After Effects:Adobe社の動画作成ソフト。モーショングラフィックや動画へのエフェクト追加などに使われるらしい。同社のPremiere Proは撮影した映像の編集などに使われるっぽい)
「テンプレートが作ってあるので、まずはこれを使ってテキストや素材の差し替えなどをしてもらいます」
「テンプレートたすかる〜!」
「作業画面はこんな感じです」
「私の使っていたPremiere Elementsより格段に複雑……」
「オエッ」
「吐かずに飲み込んでくださいね。おおまかに説明すると、こんな感じです」
「同じAdobeの仲間なのに知らない用語が……?!」
「『タイムライン』と呼ばれる場所が、DTP系のAdobeソフトとは一番違うところですね。どのタイミングで何が起こるか、を管理します」
「『レイヤー』はDTPで使うのと同じです。上下関係も見たままに上から重なっています」
「おにく レイヤー わかる」
「あと違うところと言えば、Aeにはコンポジションとフッテージがあります。コンポジションはお弁当箱、フッテージはおかずだと思ってください。コンポジションは入れ子状にできます」
「おかずカップとか幕の内弁当の仕切り的な? いろんなおかずが食べられていいよね!」
「食欲がすごい」
「足を交互に動かすだけのモーションがおかずカップで、それをお弁当箱の中で移動させると歩いているアニメーションになる感じですかね? 理屈はなんとなくわかります」
「そういうことです! それでは、次回は早速テンプレートを使って実際に操作してみましょう」
(次回、これはほぼDTP作業なのでは……?)