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イラストレーターがすすめる!「一度は観てほしいアニメ5選」

メディックメディア メディカルイラストレーターグループ(MIG)公式キャラクターのミグです!

これまでに、社内イラストレーターの好きなもの・影響を受けたものを紹介してもらう記事を何度か投稿してきました。「漫画」、「アーティスト」、「映画」に続いて、今回は「アニメ」です!さっそく4人のイラストレーターに、一度は観てほしいおすすめアニメについて熱く語ってもらいましょう。

ロボの一度は観てほしいアニメ

プラネテス

中学生の時、これに感化されて宇宙が好きになりました。
当時、キャラクターデザインを担当された千羽由利子さんの絵柄にものすごく影響受けて、このデフォルメ感を描けるようになりたい〜とよく模写していた記憶があります。

原作の漫画も大好きなのですが、原作はどちらかというと哲学的な話になっていくのに対してアニメ版は社会人、仕事人、という視点でシナリオが制作されていて、そこがとっても好きな点です。
演出としては、宇宙では音がないという表現を初めてやったアニメーションなのではないかなと思います。ロボアニメなどを見て育った自分は、宇宙空間を表現するシーンで音がないことに衝撃を受けました。もちろんアニメーション的演出として宇宙空間で音をならすことをダメと思っていないのですが、プラネテスの場合は、音がないことが心理描写的なことともリンクする様な演出になっており、そこがまたいいのです。
音楽も素晴らしくて、どの話数でもかわらず元気をもらえてリセットされるOPとED、和楽器を使った作中楽曲も、ものすごく宇宙っぽい。緩急があって非常によいです。サントラは最高です。挿入歌「PLANETES」はいつ聞いても涙腺がゆるくなります。
どの点を見ても、このクオリティーで26話できたアニメってそうそうないんじゃないかなと感じる素晴らしいアニメーション作品です。

雲のように風のように

魔女の宅急便のキャラクターデザインやポニョの作画監督で知られる近藤勝也さんがキャラクターデザイン作画監督をされているのと、ジブリのスタッフが多数参加しているため、全体的にスタジオジブリ感が強いのですが、とにかく出てくる女の子の動きがみんな可愛い。背景動画も多用されていて、シンプルな絵柄ながらめちゃくちゃ動く画面が素敵なアニメーションです。
個人的に「らんま1/2」や「中華一番」など、チャイニーズフレーバーがするアニメーション全般が好きなのもあり、まだ見たことない方にはオススメしたいです。エンディングの歌がいいです。

ぼのぼの一度は観てほしいアニメ

空中ブランコ

2009年ノイタミナ枠にて放送された、精神科医を主人公としたアニメです。世界観・演出表現が独特であるため、人を選ぶアニメではありますが、裏を返せばきっと忘れられない作品となるはず。

ストーリーはオムニバス形式で進行し、各話で異なる精神疾患をもつ患者が一人ずつ登場します。例えば、先端恐怖症で刃物を恐れるヤクザや、全般不安症で空中ブランコが飛べなくなったサーカス団員などなど。

悩める患者らはわらにもすがる思いで、とある総合病院の精神科医・伊良部のもとを訪れますが、伊良部の奇想天外な行動により日常が翻弄されていきます。打算のある荒療治か、はたまた何も考えてないだけなのか…?

みなさんに少しでも興味を持ってもらえるよう、伊良部と看護師・マユミの人物像をちらっと紹介させてください。

伊良部 一郎
伊良部総合病院神経科の医師。注射を観察するのが好きで、患者には問答無用でとりあえず注射(ビタミン剤)を打つ。
サーカス団員を初診した際は、自分がサーカスを観たいという理由で無理矢理サーカス場への訪問診療に切り替えた。

マユミ
神経科の看護師。露出の多い服装を好む。ピンク色のナース服を着用している。診察室では患者の前でタバコを吸う。

現実にいたらめちゃくちゃな医療者ですね笑

ストーリーのみならず、この破天荒なキャラクターたちも魅力の1つです。はじめてこのアニメを見てから10年以上が経ちますが、今でも大好きな作品です。

原作となった小説「精神科医 伊良部シリーズ」は現在4部作のシリーズとなっています。こちらも面白いので興味のある方は是非!

おにくの一度は観てほしいアニメ

風まかせ月影蘭

大地丙太郎監督のオリジナルアニメ。クールでかっこいい女素浪人の月影蘭を主人公にした、時代劇アニメです。

拳法家の女の子と旅をしながらトラブル解決をする、といういわゆる風来坊もののストーリーですが、主人公が2人ともとにかくお酒にだらしなくて抜けてる面もたっぷり堪能できつつ、アクションシーンも見応えがあって面白いです。

同監督作品を「すごいよ!マサルさん」から「十兵衛ちゃん」のながれで見ていて、ギャグのノリが自分にちょうどよくフィットしていたので視聴してみたら渋カッコよくてギャグもテンポよく進むという「十兵衛ちゃん」の雰囲気をゆるく踏襲した感じでとても気に入りました。

ものすごい盛り上がりがあるとか、話が綺麗に終わっている、というわけではないのですが、ふんわりと時代劇の香りを感じつつライトに見られるという意味で、そういう雰囲気が好きな人にはおすすめです。

ちなみに「十兵衛ちゃん」は初代が好きです。柳生十兵衛が現代の女子高生に転生して、それを追ってきた敵や弟子とのギャグを多分に含んだバトルアニメ、という内容です。ラブリー眼帯というアイテムをつけると剣豪に変身(?)して戦えるようになるのですが、こっちもバトルシーンの剣戟がめちゃくちゃかっこいいです。ただの女子高生が剣豪の生まれ変わりとして覚悟を決めるまでのストーリーや、ラスト付近の弟子とのやりとりに思わず涙を誘われました。こっちもよかったら見てください。

ただし、どちらもギャグのノリがちょっとクドめです。

らびっとの一度は観てほしいアニメ

オッドタクシー

登場人物が全員動物の姿をした現代世界が舞台です。キャラクターデザインの可愛さとは裏腹に内容は本格的なミステリーサスペンス、というギャップが魅力的なアニメです。

主人公はセイウチのタクシー運転手です。不眠症を患っている主人公は病院に通いながらも平凡に働いています。タクシーの乗客はSNSでバズりたい若者、チンピラ、お笑い芸人…と様々。一見何も関係なさそうな乗客らですが、彼らと車内で会話をしていると、少しずつ会話の内容が重なっていき、主人公はいつの間にか大事件に巻き込まれてしまう…というストーリーになっています。
キャラクターデザインの良さはもちろんですが、二重三重に張り巡らされた伏線を後半でどっと回収していく構成が非常に面白く、ゾワゾワしますよ^^(褒めています)
これを執筆している間に考察サイトを見たところ、1話の時点で最終話に繋がる伏線があるみたいです、えぇ…!?
精神科に絡んだ内容でもある(はず)ので、勉強されている方は特に面白く感じられるのではないでしょうか?
ネタバレになるのであまり多くは語れませんが、最後には「今まで見ていた世界って、そういうこと!?」と必ず驚くと思います。

余談ですが脚本を手がけているのは 『セトウツミ』の著者である此元和津也先生です。見終わった後にその事実を知ったのですが、伏線の回収の仕方が此元先生らしく、非常に納得しました。(『セトウツミ』も超名作なので読んでみて欲しいです^^)
NetflixやAmazon primeでも配信されているようです。ミステリーサスペンスが好きな方にオススメです!


いかがでしたか?
作品への愛着や、クリエイターならではの視点で感じた魅力など、アニメ愛に溢れた紹介でした。みなさんも気になるアニメがあればぜひ観てみてくださいね!

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