クエン酸回路
この記事ではクエン酸回路について。を書いていきます。
では、さっそく見ていきましょう。
クエン酸回路を簡単に書くと次のようになります。
炭素4個のものと炭素2個のものが合体する反応から始まります。
そして合成されて6個の炭素数のものができます。
オキサロ酢酸(C4)+アセチルCoA(C2)→クエン酸(C6)
この反応ではクエン酸シンターゼという酵素が働いています。
次にC6→C6になっています。ここでは異性化しています。
クエン酸→イソクエン酸になる反応です。
この反応ではアコニターゼという酵素が働いています。
その後はC6→C5→C4と炭素数が1個ずつ減っています。
ここでは炭素1個分にあたる1分子の二酸化炭素(CO2)がC6→C5の時とC5→C4のときに抜けています。
C6→C5では
イソクエン酸(C6)→αケトグルタル酸(C5)
この反応ではNADHとCO2が出てきます。
また酵素はイソクエン酸デヒドロゲナーゼが関与しています。
C5→C4では
αケトグルタル酸(C5)→スクシニルCoA(C4)
この反応ではNADHとCO2が出てきます。
また酵素はαケトグルタル酸デヒドロゲナーゼが関与しています。
C4以降の反応は全体の反応を含め次の図で詳しく見ていきましょう。
C4はスクシニルCoAです。
C4(スクシニルCoA)→C4(コハク酸)の反応は基質レベルのリン酸化が起こります。
GTPが出てきます。
この反応にはコハク酸チオキナーゼが関与しています。
C4(コハク酸)→C4(フマル酸)では
FADH2が出てきます。
この反応にはコハク酸デヒドロゲナーゼが関与しています。
補足
☆クエン酸回路の中でコハク酸デヒドロゲナーゼだけが内膜に存在しており、
その他の酵素はミトコンドリアのマトリックスに存在しています。
では次の反応、、その前に。
高校でもフマル酸は出てきましたよね。どの様な構造だったでしょうか。
思い出してみましょう。
考えてみましたか?
そうです。二重結合をもつトランス体でしたよね。
次のC4(フマル酸)→C4(リンゴ酸)の反応では
二重結合を持つフマル酸に水が付加する反応が起こります。
この反応にはフマラーゼという酵素が関与しています。
最後の反応
C4(リンゴ酸)→C4(オキサロ酢酸)の反応では
NADHが出てきます。
この反応にはリンゴ酸デヒドロゲナーゼという酵素が関与しています。
全体の反応を見た時、
脱水素酵素であるデヒドロゲナーゼが関与している反応はNADHやFADH2が出てくることが分かると思います。
まとめ
最終的に2個のCO2、3個のNADH、1個のFADH2、1個のGTPが生成される。
確認問題も作ってみました。
今回の記事はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございました😊