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腰痛評価の基礎の基礎の基礎
初めに
こんにちは、岡です!
今回は腰痛の基礎の基礎の基礎です。
大事なので、三回言いました。
僕は理学療法士なので、こんなのが臨床で
《あるある》だったのですが、みなさんどうですか?
・診断名と明らかに違う症状
・コメディカル対応では無く、再診察が必要だろうという症状
・腰痛できた患者に主治医が「リハビリで頑張ってね!」と
結構投げやりでリハに導入される雰囲気と現状
これを見てくれているのは理学療法士だけでは無いでしょう。
柔道整復師や鍼灸師の方も、近い例でよくあるのでは無いでしょうか?
「これ、治るのか?」
「これ自分が見て良いのか?」
「症状をどう追えば良いんだ?」
みたいな。
要するに腰痛の定義がないわけです。
逆にこの感情がなければ、
腰痛と一括りにされた暁に「骨盤矯正」や「背骨調整」に走ってしまうのも良く分かる訳です。
だって、症状を区分けして鑑別や判断するテストやクラスターを、日本の養成学校ではどこでも習わないからです。
下の記事にも書かれている様に、そもそも触診で骨盤がずれてるの分かるなら、普通に考えてやばい話なんですけどね。
[J Man Manip Ther. 2008.Variation in Pelvic Morphology May Prevent the Identification of Anterior Pelvic Tilt]
そして「分からないこと」を「分からない」で済んでしまう日本の医療状態もやばいですよね。
「とりあえず」の治療でなんとかなる訳です。
自分が稼ぐだけならなんとか何とかなるのです。
それがこの国の保険診療というものです。
ただ、これって別の視点で考えると、患者さんやクライアントから見れば「超危険」ですよね。
例えば、そこに爆弾があったらどうしますか?
良く分からないのに、爆弾解除しますか?
って話です。自分が患者ならゾッとします。
話戻して腰痛ならこんな感じですね。介入したらダメなやつ。
これをレッドフラグと呼びます。
腰痛のレッドフラグとは?
レッドフラグとは簡単に
「医学的処置(医師の処置)(医業)が必要な状態」
を指します。
これは有名な話ですが、果たして、どのくらいの方が、この原著を見たことあるのでしょうか?
[Royal College of General Practitioners, Chartered Society of Physiotherapy,
Osteopathic Association of Great Brain, British Chiropractic Association, National Back Pain Association: Clinical Guidelines for the Management of Acute Low Back Pain. Royal College of General Practitioners, London, 1996 and 1999.]
これ良く見てください。
実におもしろことが書かれています。(いろんな意味で)
これが読めないと「リスク管理」ができませんし、最悪の場合、僕達が患者を「危険な状態」に晒してしまう事もあるでしょう。
っで、それ一番酷なことは
「自分が良かれと思ってやったことが、実は最悪だったことに自分で気がつかない」という事です。
なので、勉強しないと誰も救えないというのがこの観点です。
自分へフィードバックを行う事が医療者や医業類似行為を提供する者としての責務なのです。
っで、ここまでの話をまとめると、こんな感じです。
実際の臨床例(介入パターン)について
では実際の腰痛介入の1例。
あなたの前にこんな患者さんがきました。
「最近、腰が痛くてね。。。」
診断名も特に、
画像診断と合致性が無い・・・(文節違いのヘルニア診断とか…)
詰まるところ、要するに
「早急に医師の処置が必要ない状態」
って事で、
「じゃあ、とりあえずリハビリ頑張ってよ〜。」
みたいな症例です。
では、このような症例に以下の5項目をクラスター(評価コンテンツ)として考えてみると…この様な事がわかります。
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