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跡取り歯科医のチーム作り

どうする?リーダーシップの在り方

リーダーは自分。でも自分の考えを押し付けるようなやり方はしたくない。
そもそも自分の考えと言っても、迷ったり揺らいだりすることもある。
けれども「大切にしたいこと」を、職場の仲間と一緒に患者さんをはじめ関わる人に伝えたい。

歯科診療所の管理者の45.9%が年齢60歳代以上というデータもあり、診療所の世代交代に伴い、新たにリーダーの役割を担う世代が増えると予想されます。
跡取りリーダー世代のドクターには、土台があるからこその有難さと同時に葛藤があると思います。
先輩世代には尊敬できる人がたくさんいて、生き方や、仕事に向き合う姿勢に感銘を受けてきたけれど、いざ自分がリーダーとしてチームを作るとなったら、同じやり方ではできなかった。時代が違う?そうかもしれなくて、だからこそ自分たちにフィットするやり方を手探りで探してきたのかな。 そう語るリーダーは、自身のリーダーシップの在り方に悩みつつもマネジメントの創意工夫を楽しんでいるように見えます。

リーダーの道のり

リーダーの道のりは試行錯誤の道のり。
思うに、試行錯誤にも良い試行錯誤と悪い試行錯誤があって、
その違いは簡単にいうと、行動を生む思考のスパイラルが同じところをぐるぐる回っているか、少しずつ上昇しているか。描くスパイラルはリーダー個人でもあり、チーム全体でもあります。

上昇スパイラルの波に乗っているときというのはチームがどんな感じかというと、
みんなが日常の仕事のなかで、自分自身について気づけたり、他の人に興味関心が持てたりしている。そして、それをためらわずに他のメンバーに言えている。さらに共有することで個人に学びのモチベーションが生まれる。
こんな感じだとおもいます。

では、上昇スパイラルが描けたとして、向かう先を決めるのがリーダーなのか?
この問いに向き合うと、冒頭の「自分の考えをメンバーに押し付けるようなやり方はしたくない」という想いが巡り葛藤が生まれるかもしれません。

リーダーの役割

ロールモデルとする父親世代が掲げる旗印は鮮明でわかりやすくて、メンバーの求心力になっていたと思います。
でも、今はそのころに比べたら、世の中はずっと複雑で(半世紀以上生きているので言わせていただきます笑)何が正解かなんてわからないし、正解もすぐに更新される時代。
だから、わかりやすい旗印を上げなくても良くて、一緒に考えながら進めばいいと考えます。
けれども、自分が大切にしていること、それが反映される姿勢というものは伝えましょう。

ではどうやって伝えるかというと、対話の中で伝えます。
行動で示しているかもしれませんが、行動は言葉で説明されてはじめて明瞭に相手に伝わり、自分でも腹落ちするもの。相手からも言葉で伝えてもらうことで、一緒に考えることができます。だから言葉を交わす対話が大切。
けれども忙しい毎日、スタッフ全員と対話の時間をとるのは難しいと思われるかもしれません。人によってはきっかけがないかもしれません。

もしきっかけを作りたいと思うならば、一つのアイディアとして勉強会をするという方法があります。勉強会のテーマが呼び水となり、自分の考えを押し付けるということではなく、学び合いの対話のなかで、自分も他のスタッフと同じように、考えたこと、気づいたこと、学んだことを話すことができます。

他のスタッフと少し違うとしたら、それはエネルギーの量。
エネルギーの違いは、背負っている責任の重さ。
そのエネルギーはどうぞためらわずに発散してください。
なぜならば、ポジティブなエネルギーがスタッフに波及して、一人ひとりが「なぜこの仕事をするのか」という問いに向き合い、自分の考えを言葉にすることを助けるからです。
そうやって、メンバーの想いを引き出し、統合して、それを外に向かって発信していくのが跡取り世代。

リーダーの役割は変化しています。

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