
アロマ(精油)の香りで楽しく大掃除 ①キッチン編(油よごれ、殺菌、消毒、消臭、防カビ)
キッチンの油汚れの掃除に役立つエッセンシャルオイル(精油)は、リモネンという芳香成分を持つ精油です。
台所用洗剤に、オレンジやレモンなど柑橘類の香りの商品を見かけたことはありませんか?
"オレンジオイル配合"
などと書かれている商品もあります。
みかんの皮をこすりつけて、机に着いた油性マジックの汚れをおとした経験はありませんか?
リモネンは柑橘系の精油に多く含まれている成分で、
あぶらを溶かす働きが期待できるとされています。
他にも殺菌、消毒の作用も期待できます。
みかんの皮で机の汚れが落ちたのは、みかんの皮にリモネンが含まれていたため、油汚れ(油性マジックの汚れ)が落ちたのだと考えられます。
『柑橘系の精油』には、
オレンジ(スイート・ビター)、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、ライムなどがあります。
柑橘系の精油の多くは、果物の皮を圧搾して抽出しています。有効成分が濃縮されているので必ず薄めて使用します。
【拭き掃除用のスプレー100mlの作り方】
⚫︎水 80ml
⚫︎無水エタノール20ml
※なければウオッカなどの強いお酒でも代用可能です。精油は水には溶けないのでアルコールで精油を溶かしてから水と混ぜ合わせて利用します。
水と精油だけでもよいですが、水と油は分離するので、使用直前によく振ってから利用して下さい。
⚫︎精油 10〜20滴
※数種類の精油をブレンドして、好みの香りを見つけるのも楽しみの一つです。
《使い方》 使用前にスプレーボトルをよく振ってから汚れた部分に吹き付けて使用します。乾いた布又はキッチンペーパーなどで拭き取ってください。
柑橘系の精油のほかにも、
ティーツリー、ペパーミント、ユーカリなどの精油も利用できます。
・ティーツリーは抗真菌作用も期待できるので、カビ予防の効果も期待できます。
・ペパーミントは、食中毒の原因となるO-157(病原性大腸菌)を死滅させたという実験もされていて、まな板の消毒に利用できます。0.04%の薄めて使用することで効果が見られるとの研究論文が発表されています。
250mlに対して精油2滴(約0.1ml)で0.04%となります。
まな板に吹きかけて、時間を置きてから洗い流して利用できます。
・ユーカリ・グロブルスは、2%に薄めて空気中にスプレーすることでブドウ球菌70%減少したという報告もある精油です。
重曹を使用したクレンザーを手作りすることもできます。重曹は弱アルカリ性であり油を分解、汚れを落とすのに役立ちます。
【重曹クレンザー100gの作り方】
⚫︎重曹 100g
⚫︎精油 10〜20滴
混ぜ合わせます。
《使い方》 ペースト状にして、スポンジ又は布でこすったあと、水で洗い流して下さい。
粉末のまま排水口や、三角コーナー、ゴミ箱などにふりかけ使用すると消臭効果が期待できます。
アロマ重曹にクエン酸水をかけると発泡します。その泡が隙間まで浸透して、汚れが落ちやすくなる効果もあります。
アロマスプレー、アロマ重曹クレンザーを使い分けて、シンク、蛇口、鍋の焦げ取り、コンロ、換気扇、三角コーナー、排水口などの掃除に利用してみてください。
〔注意して欲しいこと〕
材質によっては、傷をつけたり変色するなどの可能性もありますので、目立たない場所で試すなどのして自己責任でお願いします。
柑橘系の精油には、フロクマリンという成分が含まれていて、この成分が付いた肌が紫外線にあたると肌が荒れることがあるので、使用の際は手袋の着用をお勧めします。
※アロマクラフトなどで柑橘系の精油を使ったものを直接肌に使用する場合は、使用後6時間程度は直接紫外線に当たらないように注意したり、フロクマリンフリーの精油を利用して楽しむことができます。
(精油は植物の成分が高濃度に濃縮されたものです、専門的な知識がない場合は、アレンジはせず、レシピに従うことをお勧めします)
また、それぞれ個人の体質、肌の状態は異なりますのでパッチテストで肌との相性を調べたうえで
使ってみることをお勧めします。