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転職経験のある理学療法士が考える「新卒」と「中途」の違い

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日本独自の新卒一括採用という文化があります。理学療法士の新卒採用は他業種と違い1つの就職先を見つけ見学、面接、合否の一連の過程が終了しなければ次の就職先を探せないという業界ルールが存在します。

併願ができない理由は様々あります。22歳の時に他業種へ就職をしようとしている同年代の人は、多い人で10社くらいの書類審査や面接をして1つの就職先を決めます。そのため、自分を売り込むプレゼンテーション能力が身につきます。

しかし、理学療法士は自分を売り込むプレゼンテーション能力を身につけているとは言い難いです。ですから学生の頃に就職活動を体験したからといって、中途採用における転職対策を怠ってはいけません。

中途採用の転職では新卒一括採用時代と明らかに違い、併願は基本的にOKであることが多いです。また大半の人は今の勤務先に勤めながら就職先を探すというハードスケジュールです。

また、社会人経験がありますので一般常識や最低限のビジネスマナーを身につけていることはもちろんのこと、書類の書き方ひとつとっても採用担当者が見ているポイントは異なります。

まずは病院や施設が求める人材や入社までのプロセスの違いについて再度、考えていきましょう。

まずは新卒採用


・社会人経験がない場合は、即戦力となるようなスキルは求められていません。理学療法士の国家試験に合格しただけなので現場レベルでの経験は皆無なので即戦力になることを求められておりません。

・人柄が大切。「長きにわたって自社で活躍してくれる人材か」、「仕事への適正があるか」、「入社意欲や成長意欲がどの程度あるか」、「院内で受け入れられる人柄か」などの視点で総合的に判断されます。

・また、あなた自身にもいろいろ考える時間的猶予があります。ゆっくり準備をして入職を迎えられます。

次は中途採用


・理学療法士として前職での経験や貢献をみられます。人柄などパーソナリティも求められますが、それだけであった新卒の時とは違います。

・短期間で戦力としての能力が求められます。今は理学療法士バブルですので兵隊として求められている訪問看護ステーションなどは需要過多ですが、熟成している組織では短期的な戦力が欲しいのです。学歴とかでなく何をしていたのか判断基準です。

・新卒の時と違い時間的猶予が少ないです。たまに世界各地へ旅に出かけたりする人がいますが、そんな猶予は普通ありません。気持ちを切り替えて次の職場では、新卒時代と違い経験を求められます。気持ちの切り替えを素早くして、次の職場で必要とされる人材になるべく早くならなければなりません。

さて、新卒採用と中途採用では前提条件がいろいろ違います。これは理解して転職活動をしなければ、上手くいく成功確率は明らかに下がってしまいます。

転職することは悪いことではありません。市場の人材流入が行われることは悪いことではないので後悔のない転職をしてください。

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