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MEA体験記⑳~MEA後3年を経過して:女性の身体的、精神的、経済的負担そして労働力の損失が少ない社会になりますように

私の場合MEA後の検診で苦痛は感じません

それから、焼灼した後は子宮体がん検診に痛みを伴うかもしれない、という記載をネット上で見たことがあります(真偽は不明です)。
病院から術前に受け取った説明書によると、「子宮内膜ガンが発生した時、通常より診断が困難かもしれません」という記載がありました。私に関していえば、MEA後の検診や、健康診断の子宮頚がん検診で痛み等を感じたことはありません。MEA後に不正出血などの異常はなく、子宮体ガンの検査を受けたことがないので、痛みを伴うかどうかはわかりません。

2021年度の会社の健康診断は大阪・中之島のクリニックで婦人科は女医さんが担当でした。内診前にMEAを受けたことを問診で話すと、興味を持たれたようで通常の検診より長い時間、子宮内部を観察されていたようでした。
その際も痛みなどはまったくありませんでしたし、健康診断の結果も問題なし、だったことを追記しておきたいと思います。

全国の大学病院・公立病院でも受けられるようになってきた

私の症例は、あくまで私の体験記であって、女性がいればその人の数だけ症状も違いますし、年齢、ライフプラン、出産希望、仕事の状況、どれも単純に比較はできません。

しかし、私がMEAについての情報を集め始めた2018年頃から比べると、多くの大学病院や公立病院でもMEAを取り入れるようになっているようで、大阪や東京といった大都市以外の病院でも相談ができそうですし、Web上の情報も多くなっているように感じます。

個人病院でもきちんとした技術でMEAをしてくれる病院はあるようですので、しっかり情報収集をして、わからないことは質問して「この先生にならお任せできる」という場所で、オペしてもらうのが一番かと思います。

数百万人のうち7割の女性が未受診と推定

日本では200万人~600万人の過多月経の女性のうち、7割が未受診と推定されているそうです。日本では、伝統的にハレとケ(穢れ)の文化があって、生理中の女性は神社参拝してはいけないとか、祭りに参加できないとか、血を穢れとみなす文化があったことも、生理がタブー視される背景にあると思います。タブーだから、職場の男性にも話しやすくはない。そこで体調不良ながらひっそりとギリギリまで我慢して、労働力の損失になっている女性も少なからずいるのではないでしょうか。

女性はもうガマンしなくていいんじゃない?

声を上げて相談しにくい雰囲気に加えて、このブログの冒頭に書いたように、歯医者では虫歯を削る前の麻酔の針を刺すのにさえ、液体の麻酔で麻酔をかけてくれるほどケアがいきとどいているのに、産婦人科では我慢したり、置き去りにされていることが多いような気がしてなりません。

更年期の過多月経の「我慢して逃げ切り作戦」も、専業主婦が主流だった時代なら、きっと有効だったでしょうが、一生外で働く女性、共働き世帯激増の時代ではそれも難しくなってくるのではないかと感じます。

女性は生理や婦人科に関することで、ひっそりと誰にも話せず我慢することに慣れっこになって、ドMになりすぎているのかもしれません。
もう、ガマンしなくていいんじゃない?という気持ちで、私はMEAを選択しました。

女性の身体的、精神的、経済的損失が少ない社会に

少しでも多くの女性の身体的、精神的そして経済的な負担が少なくなるように、そして働く女性の割合が増え続ける日本で、過多月経による女性の労働力の経済的損失が少なくなればと感じています。それが、ひいては日本経済全体の発展にも少なからず寄与するのではないでしょうか。

貴重な人生の時間を有効に過ごせるように、そして多くの女性が情報弱者になることなく、その人に一番ふさわしい選択ができるように願っています。


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