看護師が思う薄毛治療の本音
「いろいろ試したが薄毛が全然改善しない」というご相談を多くいただきます。
主な原因は、最初の医療機関に相談をせずに根拠に乏しい民間療法やサロンに頼ってしまっていることです。まずは医療機関に事前に相談することで場合によっては保険診療にて治療し安価で薄毛を改善できるケースも存在します。
そこで薄毛治療を始め方について詳しく解説していきます。
薄毛にも種類があるのをご存じですか?
薄毛には男性特有のAGA、女性特有のFAGA、丸い脱毛斑ができる円形脱毛症など様々な種類が存在します。
薄毛のほとんどの種類が医療機関にて治療が必要とされる疾患になります。
しかし、あらゆる情報が手に入りやすくなったデジタル時代により薄毛治療は誤った情報が錯綜し正しい情報のみを取捨選択するのはとても困難です。
そこで、AGAクリニックにて勤務経験がある私がお勧めする治療の始め方は、まずは一般皮膚科を受診することです。
なぜAGAクリニックではなく一般皮膚科を受診するのかというと、皮膚科の診断として皮膚炎と診断され、皮膚炎治癒後に薄毛も改善するというケースが稀にあるからです。皮膚炎により育毛が阻害され頭皮の透け感が目立ってしまっていたり、過剰な乾燥やフケなどが見られることがあります。このように頭皮に異常を感じるようなことがあれば尚、一般皮膚科の受診をお勧めします。
これは、頭皮だけに限らず全身のお肌に同じことが言えます。最初から美容皮膚科やAGAクリニックへ相談するのも治療の治療としては間違ってはいませんが、一般の皮膚科に相談し専門の医師に判断してもらってから美容皮膚科に乗り換えるのがベストだと私は考えます。
番外編
手軽な市販の育毛剤や飲み薬、発毛育毛サロン、SNSで出回っている民間療法(頭皮マッサージなど)は、全く意味がないという訳ではないと思いますがほぼ効果が期待できないでしょう。
また、AGAクリニックでも高額な薬剤をお勧めされることがあると思います。個人差はありますがまずは、内服薬(フィナステリド、ミノキシジル)、外用薬(ミノキシジル7%以上)から始めるだけでも十分効果の高さに定評があり改善される方も多いです。
その他、自毛植毛、SMPなど様々な治療がございますので医師と相談し自分に合った治療の選択をしましょう。
このように気になることがあれば自己判断せずに医師との相談の上で治療を進めていきましょう。