アイデアを生む2種類のインプット

medibaという会社で編集グループのマネージャーをやっているハラダと申します。……が、noteでの発信内容は極々個人的なものとなります。

編集者と切っても切り離せないのが企画を考えるということじゃないでしょうか。書く前に、編集する前に、何をやるかを考えないといけない。最近は編集者っぽいことはあまりやっていないのですが、それでも勝手にいろいろ考えて、隙あらば提案することはやってきているつもりです。

自分はあまりセンスが無いので、とにかく数を出すことを重視しています。そのなかから使えそうなものを拾い上げて持ち出す、と。今回はそもそもアイデアってどうやって生まれてくるんだっけっていう話をします。

アイデアとはなにか

アイデアは経験の集積から生み出されるものだと思っています。まったくのゼロから何かが生まれることはない。まず言語や日々の習慣・体験などのベース知識と、過去の事例や学んできた知識などの後付け知識をもとに生み出されます。

だから、アイデアというものの99%は過去のアイデアの焼き直しか、掛け合わせで生まれてきます。そしてそのなかのいくつかが、突然変異的に異常なブーストがかかり、イノベーションを生み出す場合があるのではないでしょうか。

イノベーション級のアイデアはいきなり生まれてこない。絶対数が必要。さらに、多くのアイデアを出すには多くのインプットが必要、というところまではなんとなく共感してもらえるのではないでしょうか。

インプットとはなにか

単純に自身が取り入れた情報であり、取り入れた時期は問わないものです。つまり、一時的なものでも、過去の経験でも良いです。
これを僕は勝手に一時インプット(レンタル)と経験インプット(引き出し)と呼ぶことにしました。

その場で調べること以外にたくさんの経験インプットを持っていれば、素早くいくつかのアイデアを生み出せる。とくに焼き直し系のアイデアは過去の引き出しが多いほど、数も種類も出てきやすいです。

一時インプットは引き出し化しにくい

ふたつのインプットのうち、一時インプットはすぐに忘れていきます。レンタルビデオを返却する感覚に近いです。そして自分が興味のないものの場合は返却期限が早い。

ですから、一時インプットでしのぎ続けると、引き出し(経験インプット)が増えていかない。ただ、単純にアイデア出しの機会が多ければ、一時インプットも徐々に引き出し化していくのかなというイメージです。いわゆる企画屋と呼ばれる人たちが強いのは、一時インプットの引き出し化ができているからなのだと思います。

執筆力は書きまくることで上がるよという当たり前のことを書いたこの投稿に通じるものが企画力にもありますね。インプットしまくって、考えをアウトプットしまくる。考えるときの方法論はいろいろありますけど、基本的にはこれしかないと思います。

僕も来週は企画を持ち寄る機会があるので、一時インプットをしまくらないとなあ……。

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