読売新聞主筆・渡辺恒雄氏死去、功罪の議論相次ぐ

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さて、今回扱うニュースは

「読売新聞グループ本社主筆・渡辺恒雄氏の死去」


です。



日本社会において、彼ほど権力を持ち、日本経済を言葉でもって動かし、死後その存在について大題と賛否が評される人物はこれまで存在しなかったのではないでしょうか。


また、特にこの件はメディアによって報道姿勢が大きく異なっています。その内容について見ていきましょう。


2.各紙の報道、特筆すべき主張

ー 採用メディア ー
日本経済新聞/読売新聞/朝日新聞/毎日新聞/産経新聞

<日本経済新聞>2024年12月20日

・岸田文雄前首相は、(中略)「厳しい一面も示されたが、私には大変心温まる優しいお人柄だった」としのんだ。
・読売新聞を最大の発行部数を誇るまでに成長させ、政界への影響力を隠そうともしなかった渡辺恒雄その人である。
・メディアやプロ野球など業界のためには、あえて矢面に立ち、悪役も引きうけた。


<読売新聞>

・歴代首相と深い関係を築き、時の政権の指南役としても存在感を発揮した。
・「父親という感じ」「時代先導の論客」「生粋の愛国者」「指導者の指南役」
・プロ野球を力強く牽引(けんいん)したリーダーシップは、球界の発展に懸ける並外れた情熱が支えていた。

<朝日新聞>

・「朝日とぼくはどうにも妥協できない点がある」。(中略)でも、だからといって、朝日がなくなればいいとは思わない、とも明言していた。
・中曽根康弘氏(故人)、安倍晋三氏(故人)、岸田文雄氏ら歴代首相とも近く、権力との距離感については批判も常にあった。
・高度成長期の猛烈サラリーマン。「書かない記者」を非常に嫌い、あるべき記者像を追い求めた。

<毎日新聞>

・新聞記者でありながら政治力を行使する手法は「権力監視を役割とするジャーナリズムの一線を越えた」と批判されることもあった。
・渡辺恒雄氏のことを、報道陣は「ナベツネさん」と呼んでいた。ご本人は嫌がっていたそうだが、失礼を承知で、ここはやはり愛称を使わせてほしい。そうでないと、尊大で、しかしどこか愛嬌のあった、あの雰囲気が出てこない気がする。

<産経新聞>

・渡辺さんは新聞の再販売価格維持制度の存続を先頭に立って訴えた。そこには経営感覚だけでなく、「活字文化こそが人間の知性を磨く」という自身に深く根ざした思いがあったのだ。
・政官界とのパイプ作りも絶やさず、最近まで若い政治家らと交流を持ち続けるなど、晩年まで政界やプロ野球界など各方面に強い影響力を及ぼした。

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