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9月21日は「世界アルツハイマーデー」9月は「認知症月間」。

明日9月21日は世界アルツハイマーデーです。

1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓発を実施しています。
また、わが国でも2024年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」において、国民の間に広く認知症についての関心と理解を深めるために、毎年9月21日を「認知症の日」、9月を「認知症月間」と定めています。

厚生労働省HPより

この時期は認知症についての啓発イベントなどがあちこちで催されています。話題が多く、関心も高まるタイミング、ということで、この時期に合わせて新刊を発売しました。

『大切な人が認知症になったら最初に読みたい本』

家族の行動に、もしかしたら、と思った時、その可能性をうけとめてすぐ現実的に動くのは、なかなか難しいことだと思います。
この本のなかにも、受け入れがたい気持ちについて書かれています。

「ちょっとヘンだな」と感じていても、「いや大丈夫だ」と思いたくなる心理が働いたり、配偶者に「お義父さん(お義母さん)最近もの忘れが激しくない?」と言われても、実の親のことになると反射的に否定しまったり、その話題を避けたりするケースがあります。

『大切な人がが認知症になったら最初に読む本』p20より

でも、見て見ぬふりをすると、対応が遅れます。
認知症の有効な治療法はまだ確立されていませんが、早期に発見できれば、進行を遅らせることはできます。

重度にいたるまでの時間が、当人とその家族にとって少しでも穏やかで充実した日々になることを願って、この本は書かれました。

症状や必要な対策は、個人差や環境の違いによるケースバイケースなので、決定的な正解はありませんが、判断の助けになるような具体事例も交えつつ、不安を減らしていけるような情報をまとめました。

もの忘れと認知症の違いと見分け方
病院のなに科にいけばいいの?
どんなふうに接したらいいの? 
何から準備したらいいの?

などなど、「基礎知識」「心構え」「病院選び」「接し方」「介護準備」「手続き」「リフォーム」「施設選び」を、進行にあわせてわかりやすく説明しています。

「最初に読む本」としたのは、ただ知識だけでなく、気持ちに寄りそいながらこれからのことを考える手助けになる本を目指したから。

介護について、さまざまな手続きについて、それぞれもっと詳しく教えてくれる本はあると思います。この本ではまずは「どうしたらいいの?」「これからどうなるの?」という不安が少しでも軽くなるように、やるべきことを明確にしていきます。

今、まさに直面している方も、漠然と未来が不安な方も、手にとっていただけたらうれしいです。

『大切な人が認知症になったら最初に読む本
発行/発売 メディアパル
ISBN978-4-8021-1084-6 A5判・並製 160ページ
定価1,540円(本体1,400円+税10%)



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