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中川李枝子さんのインタビュー「『くじらぐも』ができるまで」(『くじらぐもからチックタックまで』収録)のこと。

中川李枝子さんが亡くなりました。『ぐりとぐら』『そらいろのたね』『いやいやえん』…大好きなお話がたくさんです。楽しい作品を、ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

メディアパルで発売代行させていただいているフロネーシス桜蔭社さんの『くじらぐもからチックタックまで』にも、その作品は掲載されています。

タイトルにもある、「くじらぐも」。

『くじらぐもからチックタックまで』はこくごの教科書に載っていたお話から「もう一度読みたい」リクエスト作品をまとめた本。
そのなかでも「くじらぐも」はリクエストNo.1の作品です。

子どもたちがたいそうをしているとあらわれる、まっしろいくじらのくも。くじらぐもとこどもたちのやりとりは、今読んでも胸が躍ります。

『くじらぐもからチックタックまで』には、中川李枝子さんの4ページにわたるインタビュー「『くじらぐも』ができるまでー『くじらぐも』は、自分の作品の中でも一番苦労した作品です」が載っているので、是非読んでいただきたいです。

それまで学校のあがるまえの子どもにむけてお話を書いていたけれど、小学一年生のためのものをはじめて書いたそうで、徹底的に一年生のことを研修して、一年かけてかかれたということ。
全国の子どもたちが等しく楽しめるように、気候や風土も限定しない。主人公を男の子にも女の子にも限定しない。月齢で成長の差が大きい一年生みんなが発音しやすい言葉をえらんで…。
このインタビューを読んでからお話を読むと、みんなが気持ちよく楽しく読めるように、とてもたくさんの工夫と心配りで書かれたものだとわかります。
最後におまけのインタビューで「ぐりとぐら」のネーミングのことも書いてあります。是非本で読んでみてくださいね!


以前に企画で #教科書で出会った物語  を心に残る物語のエピソードを募集したのですが、そのときも「くじらぐも」をあげてくださった方がいたので、記事を貼っておきます。

ほかの作品に関する記事もたくさんあるので、教科書を懐かしく思い出した方はぜひ読んでみてくださいね。


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