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12月5日(木)メディア日記

 5日発売の週刊文春に「立花孝志と対決した!」という大見出しの広告につられて読んでみた。まず驚いたのは、兵庫県知事選に立候補した立花孝志の選挙ポスター。「自殺した元県民局長は10年間で10名以上の女性県職員と不適切な関係を結んでおり、不同意性交等罪が発覚することを恐れての自殺だ。元県民局長の公用パソコンにおびただしい数の不倫の証拠写真が保存されている」とポスターにこう書きたて、街頭や政見放送では元県民局長への誹謗中傷を繰り返した。そして、応援した斎藤元彦については「彼は何も悪いことはしていない」ことを繰り返した。立花孝志の選挙ポスターは斎藤元彦側に有利に働いたのは間違いない。
 ところが週刊文春のインタビューで立花は、公用パソコンの内容を入手したのは選挙後であり、元県民局長の噂は情報提供者から聞いたもので。そして不倫相手は一人と認めた。食い違いについて立花は「いつでも訴えてくればいい」と居直った。インタビューはさらに多岐にわたっているが、立花のセリフはほぼ支離滅裂。一方、立花のYouTubeチャンネルはすでに「広告掲載に適さない」と判断され、目下、借金まみれと自身が白状している。こんな男にメディアは相変わらず振り回されているのは情けない。

 韓国の尹錫悦大統領による「非常戒厳」の宣言が違憲だったとして野党は尹大統領の弾劾訴追案を提出した。採決は7日に行われる見込み。与党から造反議員が出るかが焦点になるが、全ての日本メディアは「与党全員が反対すれば否決されるが、造反議員が出れば可決される」と報じた。これに対して、朝鮮日報の日本語版は同日、「韓国与党の『国民の力』は所属議員全員が本会議に欠席する見通し」と報じた。「国民の力」の郭圭沢(クァク・ギュテク)首席報道官は前日夜の議員総会終了後に記者団の取材に応じ「(尹大統領に対する)弾劾案は受け入れられないとして意見を集約した」と説明した。この時点で弾劾訴追案が成立しないと予想したのは朝鮮日報だけだった。

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