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7月7日(日)メディア日記

 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で、新基地建設に抗議する座り込みを始めてから7日で満10年となる。沖縄タイムスと琉球新報によると、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」は6日、ゲート前で「県民大行動」と題した集会を開いた。主催者発表で1200人が参加。県内で相次ぐ米兵による性的暴行事件や新基地建設の強行、同市安和の抗議活動の現場で起きた死傷事故などに怒りの声を上げた。
 沖縄タイムスは8日付社説で「辺野古 座り込み10年『あきらめない』が力に」と以下のように書いた。
「この10年の間、政府は陰に陽に、文字通りあの手この手を使って、工事の強行と世論の分断、アメとムチの政策を行ってきた。既成事実を積み上げ、県民の中にあきらめの空気を広げる。新基地容認の姿勢を示す自治体や地域に対しては、予算面で配慮する。逆に新基地に批判的な県に対しては、一括交付金の減額など「見せしめ予算」を組み、要請などの際、差別的な対応もはばからない。2019年2月に行われた県民投票では埋め立てに対する「反対」が7割超に達した。驚くべきことに政府は、県民投票の結果を完全に無視して、翌日も土砂投入を続けたのである。法律で保障された住民の権利が、これほど露骨にないがしろにされたことが、かつてあっただろうか。県民投票の結果が出た以上、いったん工事を止めて県と話し合う。それが問題解決の常道である。権力行使をためらわない強硬な政権が国と県の対立を広げ固定化してしまったのだ(後略)。
 
 産経新聞7日朝刊に載った「花田紀凱による週刊誌ウオッチング」は、日本ABC協会が発表した2023年下半期(7~12月平均)雑誌実売部数を明らかにした。
主な週刊誌実売部数は以下のとおり。
『週刊文春』   20万8016
『週刊現代』   11万5377
『週刊新潮』   11万4851
『週刊ポスト』 11万4265
『週刊大衆』    6万8319
『週刊プレイボーイ』6万6670
『AERA』    3万0776
 今期も雑誌の中で最大部数はシニア女性向け実用誌『ハルメク』で44万3032部。ただし同誌も前期比では約2万部減。上半期に『文芸春秋』は16万5794部だったが、低落は止まらず、今期は15万2083部。

 東京都知事選は7日、20時の開票と同時に各社は一斉に出口調査をもとに「小池百合子圧勝」を速報した。NHKの出口調査によると、小池に次いで石丸 蓮舫の順。投票日の前日の6日、友人から「真偽のほどは分からないが、NHK選挙班の票読みとされるデータが流れている」と4日時点の票読みが送られてきた。「小池258万票 石丸158万票 蓮舫114万票。・・・「蓮舫が3位・・まさか」が当たった。
確定得票数は、小池百合子291万8015、石丸伸二165万8363、蓮舫128万3262。同夜のフジテレビの報道特番に石丸伸二がリモート出演、スタジオのタレントを冷笑、小馬鹿にして、イメージ選挙の典型例を繰り広げた。

 石丸がなぜネットで受けたのか、古い世代にはまったく理解できないが、YouTubeで例えば小池百合子の学歴詐称批判をクリックすると次々に同じ内容の画面が出てくる。次の日も次の日も同じ内容の画面が続く。小池擁護はまったく少ない。石丸の場合も同様だ。webでの拡大はこのアルゴリズム効果を利用したのだろう。この傾向はYouTubeに限らず「X」や「インスタグラム」も同じ結果がでているという。しかし、一方で、検索サイトのアルゴリズムがますます進化して、自分の欲しい検索結果が返って来るようになると、最終的には、自分の見たい情報以外をインターネットで見ることが出来なくなるのではないか。そして、自分の観点に合わない情報から隔離され、同じ意見を持つ人々同士で群れ集まるようになる。この現象を「フィルターバブル」と言うらしい。政策など無視して一貫して「イメージ」だけを売り込む。165万票を受けとった有権者は何を根拠に石丸に投票したのだろう。ネット選挙の危険な側面がここにある。石丸はこの現象を巧妙に利用したとみられる。

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