![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166322188/rectangle_large_type_2_c1d836c2dca0bc2b4051ed3c2e50e86f.jpg?width=1200)
12月9日(月)メディア日記
シリアでアサド政権への攻勢を強めていた反体制派は8日、「あれよ、あれよ」のうちに首都ダマスカスに進軍し、首都を「解放」したと宣言した。タス通信は8日、ロシア大統領府関係者の話として、アサド大統領が家族とともにモスクワに到着し、露当局から亡命が認められたと伝えた。父ハフェズの時代から半世紀以上続き、2011年からの内戦で一時は軍事的優位を固めたアサド独裁政権は崩壊した。父子2代で50年超に及んだアサド政権の恐怖政治は崩壊した。
BBCニュースによると、シリアを全国的に掌握した反政府勢力が、各地の刑務所で収容者を解放している。首都ダマスカスにある悪名高い「サイドナヤ刑務所」では、小さい子どもと母親も自由の身となり、地下の監房にも、大勢が閉じ込められていた。その映像が出回った。アサド政権下の2011~2018年に、収容者数万人が処刑されたか、拷問、医療欠如、飢餓が原因で死亡したと推定されている。これからは拷問の責任者が追及されるのだろう。
アサド政権が倒れたシリアのダマスカスに最初に入った日本メディアはTBSの増尾聰中東支局長だった。サイドナヤ刑務所の映像も早かった。
韓国に非常戒厳宣言が出された後、国会が解除決議をした直後、尹大統領の日本亡命説がメディアの中で密かに流れた。しかし、韓国法務省は9日、尹大統領を出国禁止処分とした。韓国メディアによると、現職大統領が出国禁止措置になるのは初めて。検察などで作る特別捜査本部が内乱容疑などで捜査している。韓国大統領は憲法で不逮捕特権があるが、内乱罪は例外。政府高官の不正を捜査する「高官犯罪捜査庁」が尹氏を出国禁止にするよう要請していた。
韓国の尹錫悦大統領に対する弾劾訴追案が廃案となったことについて、韓国の左派系の2紙は9日付朝刊1面トップで、7日に国会で行われた採決に欠席した保守系の与党「国民の力」の議員105人の顔写真と氏名を掲載した。顔写真を掲載したのは「ハンギョレ」と「京郷(キョンヒャン)新聞」。「ハンギョレ」は「採決に不参加だった105人の名前と顔を記録に残す」と記した。京郷は105人の顔写真、氏名に加え選挙区も記し、尹氏の弾劾訴追を「妨害した」と批判した。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166322408/picture_pc_1b5d6dc2adb3d3f16cab47c788519410.png?width=1200)
読売新聞によると、米紙ロサンゼルス・タイムズを所有する資産家パトリック・スン・シオンが、自社の記事内容に偏りがある場合に読者へ知らせるため、AI(人工知能)を搭載した「バイアス・メーター」を来年1月に導入すると表明した。電子版での利用を想定しているとみられるが、社内では反発が広がっている。スン・シオンは4日、保守派の政治評論家のポットキャストに出演し、「バイアス・メーターがあれば、(客観的な)ニュースではなく(記者の)見解に近いかどうか判断できる」と述べた。記者らが自分の意見に合致する情報ばかりを集める「確証バイアス」を排除する必要性も強調した。
NHKは全国世論調査の結果を9日に発表した。石破内閣を「支持する」と答えた人は、11月の調査より3ポイント下がって38%で、「支持しない」と答えた人は1ポイント上がって同じく38%だった。この調査は、12月6日から3日間、固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」方式で実施。調査の対象となったのは、2816人、44%にあたる1224人から回答を得た。
政党支持率は、自民党28.7%、立憲民主党8.7%、日本維新の会3.4%、公明党2.5%、国民民主党7.9%、共産党2.7%、れいわ新選組1.6%、社民党0.9%、「特に支持している政党はない」35.6%。