9月28日(土)メディア日記
田原総一朗(90)が司会を務めるテレビ朝日の深夜の討論番組「朝まで生テレビ!」が28日未明、37年半にわたる地上波での最後の放送を終えた。来月からはBS朝日で最終日曜日の午後7時から2時間の生放送となる。タイトルも「朝まで生テレビ」、制作スタッフもこれまでと同じ。 地上波放送最後のテーマは「激論!新総裁誕生!ド~する?!日本」。政界含め11人の出演者がそれぞれの持論をぶつけた。
この中で内閣官房機密費の公開について田原総一朗は、「小渕政権時代に官房機密費のカネを渡そうとされたが、断った。『メディアで受け取りを拒否したのは田原さんだけです』と言われた。他の連中はみんな貰っているということだ」と述べた。
約3時間の生討論を終えた田原氏は「視聴者のみなさん、出演者、スタッフに本当にありがとうと言いたい」と感謝の気持ちを述べた。また渡辺宣嗣アナは「自分もサブ司会をして37年になる」と前置きして、「この番組は37年半で延べ約6600人のパネリストが出演した。この間、20人の総理大臣の政策と立ち会ってきた」と述懐して番組は終わった。
自民党総裁選について朝から投票終了までの舞台裏を東京新聞28日朝刊の「こちら特報部」は時系列で見開き2ページを使って社会部タッチで面白く書いた。以下一部。
11:00 自民党本部前では数人がデモ。「こんな時に自民党は憲法改正を言い出している。マスコミは何も報道しない。一体何しているのか!」と女性の声が響く。
11:20 党本部そばの衆院第一議員会館。高市早苗氏陣営の出陣式に保守系議員が集まる。「初の女性総理へ」とのぼり旗が並ぶが、参加の大半は中高年男性。昼食にカツカレーが振舞われた。高市氏が登場し、夫のいびきで眠れず睡眠不足と明かす。
14:05 高市氏の国会議員票72票に「おー」と政治記者がどよめく一方、推薦人20人を下回った加藤氏の16票や、現役幹事長の茂木敏充氏の34票には「ひゃあ」「少ない!」と悲鳴のような声が上がった。
15:50 敗戦した候補者たちがマスコミの取材に応じた。決選投票で敗れた高市氏は沈痛な面持ち。「安倍先生の葬儀2年この日に・・・今後の予定について申し上げられることはない」と決起集会と違って小声。
ジャーナリスト青木理が、27日夜に配信された、YouTube番組「報道ヨミトキFRIDAY」に出演し、同チャンネルで自民党支持者層を念頭に「劣等民族」と発言したことについて謝罪し、今後、地上波テレビ番組の出演を当面、自粛することを明らかにした。またプロデューサーも兼ねるジャーナリスト津田大介も「青木理の発言に対するおわびを申し上げます」と話した。青木発言は2週間前に同番組で「人々はなぜ自民党に入れ続けるのかという話題になった時、青木は『日本人が劣等民族だからじゃないか』と発言をしたことがネット上で炎上した。
青木はTBSの「サンデーモーニング」の常連コメンテーター、青木の直截コメントに多くのフアンがおり、青木の地上波からの退場は惜しまれる。