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1月15日(水)メディア日記

 石丸伸二(42)が15日、東京都内で記者会見、新党「再生の道」を設立したと発表した。今年夏の都議選の候補者を公募し、全42選挙区で擁立を目指すという。12日の当日記にも書いたが、この記者会見のフリー記者の締め出しを巡り会見が始まる前から不穏だった。冒頭、「本日、テレビ朝日は来ていますか」と石丸は大声をあげた。去年、石丸はテレビ朝日の情報番組「グッドーモーニング」のインタビューを受けた際、「1時間も話したのに10分に編集された」と事あるごとにテレビ朝日を攻撃していた。また石丸は、都庁記者クラブに宛てた記者会見の案内文がネットに流出してしまったことに激怒、 会見に出席していた都庁記者クラブの幹事社の時事通信記者を名指して「受け取った情報を出していいんですか。重大事故じゃないですか。謝罪がなかった。糾弾しておきます」と述べた後、「情報管理の徹底と会見参加のルールを見直さない限り、二度と都庁記者クラブは使いません」と言い放った。石丸は都知事選出馬会見の時に東京新聞・望月衣塑子記者や「アークタイムズ」の尾形聡彦記者に執拗なまでに厳しい質問を重ねられた苦い過去がある。この日の記者会見は、フリー記者を締め出すために結局、条件を都庁記者クラブ加盟社または登録者、「100万人相当のネットメディア」に限定し、フリー記者を排除して始まった。会見が始まる前からのこの状況を「リハック」「ニコニコ動画」など親石丸の複数のネットメディアが中継していた。その後、ネットでは「石丸って何でこんなにエラそうなん?」「上から目線もいいところだ」など批判投稿が相次いだ。
 石丸新党立ち上げは、同日のNHK「ニュース7」は大きく報道、翌日の朝刊各紙もそれなりの報道だったが、フリー記者締め出しの顛末についてはどこもくわしく触れなかった。なおテレビ朝日の「報道ステーション」はこのニュースは放送しなかった。同日夜、YouTubeの「リハック」に出演した石丸伸二は、「実は今夜「AbemaPrime」に出演予定だったが、記者会見終了時に同番組から出演キャンセルの連絡があった」と述べた。Abemaの大株主はテレビ朝日。

 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」の宣布を巡り、高官犯罪捜査庁(高捜庁)と警察で作る合同捜査本部は15日午前10時半過ぎ、内乱容疑で尹を逮捕した。大統領は憲法で不訴追特権が保障されているが、内乱罪は例外となっている。捜査当局は3日にも逮捕を試みたが失敗していた。韓国の現職大統領が身柄を拘束されたのは史上初めて。尹大統領は拘束後に公開した国民向けの談話で「流血の事態を防ぐために,不法捜査ではあるが出頭に応じることにした」と述べ、「捜査を認めるわけではない」と付け加えた。

 中居正広問題についてのフジテレビの港浩一社長の記者会見が17日に決まった。
 一方、15日の時事通信によると、フジテレビの「物言う株主」として知られる米投資ファンドのダルトン・インベストメンツと関連会社は、フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスの取締役会に書簡を送付し、タレントの中居正広と女性を巡るトラブルを調査するため、外部の専門家で構成される第三者委員会を設置するよう求めた。文書は14日付。

 兵庫県の斎藤元彦知事が再選された昨年11月の知事選などを巡り、兵庫県選挙管理委員会は15日、「N党の候補者が斎藤元彦候補者の当選を目的として応援するような選挙運動2馬力選挙をしたとして、総務省に法整備などの対応を求める要望書を提出する」と発表した。県選管は「公明かつ適正な選挙を行うという公職選挙法の趣旨を損ないかねない事案だ」としている。県選管の永田秀一委員長が17日に同省を訪れ、要望書を提出する。(神戸新聞)

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