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9月6日(金)メディア日記

 小泉進次郎が自民党総裁選への立候補を6日午前、正式に表明した。目下、自民党総裁の有力候補とみられ、大勢の報道陣が詰めかけ、複数のテレビが中継した。小泉は会見中に何度も「改革」の言葉を発し、首相就任なら衆院は早期の解散に言及、選択的夫婦別姓、政策活動費廃止は1年以内に決着させると言明した。スピード感ある口調や短いコメントはやはり別格だが、自民党議員の裏金問題は歯切れが悪かった。小泉に対しては経験不足とか政策に不安など批判が多いが、目下、世論調査では小泉人気は高く、メディアは本命の候補者とみている。43歳の小泉進次郎、ひょっとするとこの男が総理大臣になってしまうのかと思うと画面を見ながら別の感慨が湧いてしまった。

 立憲民主党の泉健太代表はようやく推薦人が20人に達し、6日午後、党本部で再選にむけて記者会見した。これで立憲は、野田佳彦、枝野幸男、泉健太のおっさん3人が代表選出馬となった。

 斎藤元彦兵庫県知事のパワーハラスメント行為などを告発した文書をめぐる県議会の百条委員会が6日午後開かれ、再度、斎藤知事が出席した。百条委の模様は兵庫県のHPで生中継された。各派の県議が次々に質問したが、カニやワインを貰ったなどの議論は些末であり、問題の本質は告発文書を書いた犯人探しが先で、公益通報者保護法違反が明白になったことだ。にわかに信じられなかったのは、告発者が自殺したことについて、「道義的責任はないのか」と問われた斎藤知事は、「亡くなった理由はご本人しかわからない。道義的責任は何かわからない」と表情崩さず答えた。
 午前中の百条委で片山前副知事が「告発文書作成者の犯人探しを斎藤知事から命じられた」と述べた。これに対して斎藤は「告発文書は中傷性が高くまず作成者探しが必要だった」と述べた。しかし、人事当局が「公益通報の調査結果を待つべきだと知事に進言した」という指摘について、斎藤知事は「記憶にない」とはぐらかした。この時点で明らかに公益通報者保護法違反だが、百条委もメデイアもこの視点の追及が弱かった。
 一連のメデイアの報道をみると、告発者を追い詰めたのは、斎藤元彦知事が動いたとしているが、片山前副知事、井の本前総務部長以下相当数の県職員が関わり、情報を斎藤知事にご注進していたことが明らかになってきた。

 6日朝刊各紙は、「公明党は28日の党大会で、山口那津男代表が交代し、幹事長の石井啓一が後任代表の可能性がある」と報じた。どうしたのか朝日新聞は、1日遅れの7日朝刊で報じた。

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