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12月27日(金)メディア日記

 25日、中国を訪問した岩屋毅外相が、出発前に東京で中国メディアの取材を受け、「日本は国策を誤った時期がある」と発言した。この発言は、中国のSNS・微博(ウェイボー)で流され注目を集めている。岩屋外相はこの中で、「私も田中(角栄)先生の末の末の弟子の一人だという気持ちは心の中に持っていて、日中国交回復ということを成し遂げられた先生たちの思いというものを引き継いでいかなければいけないなと思っている。日本はこれまでいくつか歴史に対する談話を出しているが、それはしっかり引き継いでいかなければならないと思っている」と発言した。また、「これは私個人の考え」と前置きした上で、「わが国は一時期国策を誤ったと思っている。二度とそのようなことが起こらないように、これからも平和国家としてしっかりと歩み続けていかなければいけないと思っている」と言及。「村山談話と河野談話を継承するということですか?」と問われると、「そうですね。はい」と答えた。岩屋外相はこのほか、「片や反日、片や嫌中みたいな状況はぜひ解消しなければならないと思っている。中国は日本にとって大切な永遠の隣人であるため、そのことをまず一番大事に心に思って日中外交を展開していきたいと思っている」と述べた。
 一方、石破内閣の対中意識に批判的な産経新聞は、27日朝刊で日中外相会談について、「中国、村山談話言及を強調 日本側発表には記載なし」と報じた。さらに産経は同日の社説で「『北京詣で』は感心できぬ」と岩屋外相の訪中を「石破首相と同じくらいピントがずれている」と批判した。産経報道を受けて、嫌中国の自民党保守グループはこれから騒ぎ立てるのだろう。

 当日記の23日に書いた毎日新聞の連載「変容SNS選挙」、上中下の「下」が同紙27日朝刊にようやく掲載された。特記事項は特になし。23日記事の言い訳も何も無し。YouTubeでは依然としてこの企画に対する批判が燻っている。

 自民党は27日、裏金のけじめとして、「赤い羽根共同募金」に8億円寄付すると発表した。政治資金収支報告書への不記載相当額約7億円に、一定額を上乗せした。寄付先は「赤い羽根共同募金」で知られる社会福祉法人「中央共同募金会」で、党費などを原資としている。国民の税金の一部、政党助成金も入っているんじゃないかな。なんとなくすっきりしないなあ。

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