1月19日（日）メディア日記

　韓国の高官犯罪捜査庁（高捜庁）は19日未明、「非常戒厳」宣言を巡る内乱首謀容疑で尹錫悦大統領を逮捕した。ソウル西部地裁が同日午前2時50分ごろ、証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕状を発付した。現職大統領の逮捕は初めて。逮捕状発付に反発した尹大統領の一部支持者が暴徒化、NHKの朝ニュースは韓国KBSの放送として、地裁敷地内に乱入して外壁を破壊したほか、窓ガラスを割って建物内に侵入した映像を放送した。この逮捕により15日からの拘束期間を含めて最長20日間の身柄拘束が可能となり、捜査が本格化する。韓国メディアは「尹大統領の起訴は不可避との見方が強い」と報じた。

　兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題を厳しく追及し、ＳＮＳ上でN党の立花孝志一派から誹謗中傷を受けたことを理由に県議を辞職した竹内英明（50）が19日死去した。自殺と見られる。竹内英明は県議会会派「ひょうご県民連合」に所属し、県議会調査特別委（百条委）の委員を務めていた。昨年11月の知事選期間中に自身への誹謗中傷が過熱したことを受け、11月18日に議員辞職した。竹内英明の自死の報を受け、斎藤知事批判派は激しく反発し、「竹内英明の死は立花孝志のせいだ」と立花孝志一派を非難した。
　これに対して立花孝志は19日午後、埼玉県川越市議補選のN党候補の応援演説の中で、「もともと竹内英明は警察の聴取を受けており、あすにも逮捕される予定だ。竹内は逮捕されるのが怖くて自ら命を絶った」などと訴え、「自死は自業自得だ」とまで言い放った。この模様はYouTubeで生中継された。またＮ党参院議員の浜田聰も同場所で立花孝志と同じ趣旨の発言をした。立花の暴言はあまりに酷いものだ。許されるものではない。同日のテレビニュースは竹内英明の訃報ばかりを伝え、「自死は自業自得だ」とまで言っている肝心の立花発言を正面から報じていない。メディアは立花孝志抹殺に立ち上がるべきだ。