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5月1日(水)メディア日記

 4月30日のテレビ朝日の「報道ステーション」は、開催まで1年を切った大阪万博の進捗状況について、大越健介キャスターが現地取材のリポートを放送した。現地の大屋根リングといい。吉村大阪府知事へのインタビューといいい、目新しいものはなかった。街の食堂も中小企業の経営者もいずれも賛成の声ばかり。全編、否定や反対意見は一人もいなかった。観ていくうちにこの企画はかなり上から意図された依頼があったのではないかと勘ぐってしまった。 吉村知事に直接聞きたいのは、万博のあとに予定されるカジノ建設問題。カジノ建設はインフラ関連を含めて今後どうなるのか、最近はほとんど封印されたままだ。それにしても「報ステ」キャスターに起用された当時の大越健介はかなり期待されたが、その後は局側の意向にあまりに従順で、発言はいつも平板、大方の期待を裏切ってしまった。 

 河村たかし名古屋市長は22日の会見で「祖国のために命を捨てるのは道徳的な行為」と発言したことが問題になっているが、30日の記者会見でも「問題ない」という認識を示した。この発言は、高校生の働きかけをきっかけに制定された5月14日の「なごや平和の日」の意義を問われ、河村市長は「太平洋戦争の戦没者も含め、「祖国のために命を捨てるというのは、相当高度な道徳的行為だ」と述べた。さらに学校教育の現場でも「一定は考えないといけない」と主張した。
これに対し、市民団体などが「国民の犠牲を美化している」と抗議。市議会最大会派・自民党市議団も、「戦争の基盤は殺戮。その行為を道徳的というのは不適切」と批判した。河村氏はこの日の会見で、「祖国が間違っていたこともあるが、わけわからん歴史の中で命を落とした人たちの死は全く無意味なのか」と反論。そのおかげで今の平和があるとし、「祖国のために死んでいったことは一つの道徳的行為だった」と改めて強調した。

 
◆日本経済新聞全国世論調査◆
(4月29~30日実施)
同調査は電話によるRDD方式。
876件の回答を得た。回答率は40.1%

◎岸田内閣支持率   
 支持する   26%(3月調査比変わらず)
 支持しない  69%(3月調査比3ポイント増)

◎衆院選投票先
 自民党    28%(3月比変わらず)
 立憲民主党  18%(同比4ポイン増)

◎政党支持率   
 自民党            29%
 立憲民主党      13%
 日本維新の会     8%
 無党派            33%

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