2月28日(水)メディア日記
岸田首相が自ら政倫審に出席する情報が28日朝9時半過ぎに流れ、テレビは騒然となる中、岸田首相は午前10時48分、記者団に「自民党総裁として政倫審に出席する」と言明した。現役の首相が政倫審に出席するのは初めて。公開での出席を拒み続ける安倍派幹部らに業を煮やした乾坤一擲の決断に映ったが、その実態は機能不全に陥る政権で孤立する首相が追い込まれた末の表明に見えた。
その後、野党の公開要求を拒んでいた安倍派幹部も次々に政倫審への出席を表明、29日と3月1日両日政倫審が開かれることになった。毎日新聞は「首相によって公開の場に引きずり出される形となった安倍派幹部らの不満は強く、党内対立の新たな火種となる可能性がある」と報じた。
パリ五輪出場を決めるアジア最終予選の第2戦が28日、東京・国立競技場に2万人余の観客を集めて行われた。サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が12年ぶりに勝ち、自力でオリンピック出場を決めた。しかし、試合は日本の薄氷を踏む勝利だった。NHKは28日午後6時半から7時ニュースを挟んで生中継した。(ニュース中はサブチャンネルで放送)
試合直後に日本の監督、選手は次々にインタビューを受け、一応に喜びを表したが、健闘した北朝鮮チームへのねぎらいのコメントは誰からも聞こえてこなかった。今回はラフプレーもなく、充実した試合だっただけに相手を思いやる一言が欲しかった。同日の「報道ステーション」(テレビ朝日)に出演した元日本代表の内田篤人は、「北朝鮮の選手はよかった。ゴールに何回も迫ってきたシーンあったし、一つのターンをとっても、身体の入れ方、細かいところを見れば、非常に手強い相手だ」と分析した。
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