8月22日(木)メディア日記
NHKの稲葉延雄会長は22日、NHKのラジオ国際ニュースで中国籍のスタッフが尖閣列島を中国の領土と中国語で述べたことに対して謝罪した。毎日新聞は23日、NHKは今後刑事告訴の検討含め厳正に対処する方針と報じ、自民党議員は放送法違反に相当すると述べたと報じた。
この問題が刑事告訴や放送法違反に当たるのか、詳しい立教大教授の砂川浩慶に聞いてみた。砂川教授はいたって冷静。「この問題をあまり詰めると生放送での発言が刑事告訴につながることになり、それこそ大問題。その意味では『中国による電波ジャック』との騒ぎ方もタメにする気がする」と解説。また放送法に関わるかについて、「今回の問題がややこしいのは国際放送だ。これもよくある質問だが、総務省が行政罰を下すか、訴訟が提起され、裁判になって確定判決が出ない限り、放送法〇条違反は確定しない」と解説した。