9月2日(月)メディア日記
毎日新聞が「裏金は麻生派にもあった」というスクープを2日朝刊1面トップに報じた。同記事によると、2022年の政治資金規正法違反事件で罰金などの略式命令を受けた薗浦健太郎元衆院議員(52)=自民党を離党=の元公設秘書が東京地検特捜部の調べに対し、薗浦が所属していた派閥「為公会」(現・志公会)からキックバックされた約380万円を収支報告書に記載せず、事務所の裏金口座で管理していた--と具体的に証言していた。すでに政治資金規正法の5年の公訴時効が成立しているが、麻生派といえば裏金事件で安倍、二階、岸田の各派が立件される中でも、「適正に処理していた」などと説明し、いまだに派閥の解消もしていない。元公設秘書の証言は、毎日新聞記者が東京地検に閲覧申請し、開示された刑事裁判の確定記録の中で見つけたもの。
毎日新聞は8月17日朝刊でも自民党の平井卓也議員の裏金発覚をスクープしている。毎日新聞は厳しい経営の中で、現場の記者はがんばっている。毎日新聞を大いに応援したい。朝日新聞は毎日新聞の報道として麻生派の裏金問題を3日朝刊で追っかけ報道した。また「しんぶん赤旗」は、2023年12月10日号日曜版で報じた刑事事件の確定記録を毎日新聞スクープが裏付けたものだと評価した。
韓国・中央日報は2日の日本語版で、福田康夫元首相(88)が関東大震災当時に起きた朝鮮人虐殺は「歴史的な事実」と認め、「韓日共同調査」が必要だと明らかにした。
福田康夫は1日、在東京駐日韓国文化院で開かれた「第101周年関東大震災韓国人殉難者追念式」に出席した後、韓国の記者団と会い、「日本の人々は、残念なことに関東大震災朝鮮人虐殺に対して実際のところよく知らない」と明らかにした。また同紙は「自民党出身の元首相が関東大震災朝鮮人犠牲者追念式に出席したのは今回が初めてだ」と報じた。福田は関東大震災の朝鮮人犠牲者に対する韓日両国調査に関連して「歴史的な事実なので、そのような調査は必要だ」とし「正確さが必要なので日本人のために必要だ。率直な各種調査を進展させなければならない」と答えた。