6月8日(土)メディア日記
親しい友人からこんなメールが来た。「いつも『高橋純子』の署名記事を追いかけていて、何やらストーカーみたいですが、本日の「声×インタビュー、ロックじゃねえ!」も見事な記事だと思いました。声欄の一通の投書から、俳優の松重豊インタビューに広げ、投稿した女子大学生、投稿の中の主人公、小学校教師(55)の「いま」を伝える記事。ほぼ1ページもの分量なのに、一気に読ませました」。(朝日8日朝刊オピニオン欄)
どれどれと読んでみた。いつも政権批判で痛快な言葉で寸鉄くぎを刺す高橋純子、こんなジャンルも詳しいのだ。朝日はやはりいい記者がいるもんだ。
都知事選告示の告示は6月20日。読売新聞は8日朝刊に「自民、小池氏全面支援へ」と1面で報じた。共同通信も同じ内容を同日報じた。双方とも支援方法として、選挙期間中に政治活動が認められる「確認団体」を設立し、小池から推薦依頼が来なくても「確認団体」を通して支援するという。小池は自民党推薦で堂々と蓮舫をつぶしたいのが本音だろうが、自民党を前面に出すと不利になるのは分かっている。「確認団体」は「化かしあい」の産物だ。
8日付の毎日新聞は社会面に「後だしジャンケン」が有利とされる都知事選について、「他の道府県知事の出馬表明はいつだったのか」をデータベースで調査した結果を報じた。小池都知事を含む2期以上の知事31人で、表明時期の平均は告示日の約107日前、最も早かったのは宮崎県の河野知事の373日前。最も遅かったのは小池都知事の告示6日前。同記事は、告示直前の出馬表明では知名度で選ばれがち。政策論争の深まりはあまり期待できないと書いた。