4月6日(木)メディア日記
第8師団長ら10人ら乗り込んだ陸上自衛隊のヘリコプターが6日午後4時ごろ沖縄宮古島沖で消息を絶った。その後、海上で機体の一部とみられる浮遊物が見つかり、陸自は早々に事故と断定した。
「報道ステーション」(テレビ朝日)はこのニュースを放送中、「中国海軍の空母『山東』が沖縄県の南の太平洋を航行」とテロップで速報を流した。同番組に出演していた防衛庁関係者は即座に「この空母の航行とヘリの墜落は関係ない」と断言した。中国の空母が沖縄南を航行した事実は、すでに同日午後6時すぎに日本テレビが速報しており、なぜ「報ステ」がこんな遅い速報をヘリ墜落のニュース中に流したのか意味不明だ。
陸自のヘリ墜落とは別だが、4月2日から3日にかけて、在京の大手メディアは「中国船の領海侵入が尖閣国有後、最長になった」と報じた。尖閣海域での中国船の領海侵入はいつものこととはいえ、「最長」と聞くと誰もが不安になるが、琉球新報は、「第11管区海上保安本部の一條正浩本部長は離任前に開いた定例会見で、在任期間中の尖閣諸島周辺の情勢について「現場の肌感覚としてエスカレートしていると感じる現象はなかったと述べた」と冷静に報じている。
政府は次々に沖縄諸島などに自衛隊のミサイル基地を作り、台湾有事などを煽っている。これを報じるメディアも軍拡予算増強に一役買っている。