7月8日(月)メディア日記
各紙朝刊は社説とは別に都知事選の総括と解説を現場記者や社会部長らが書いた。産経と読売は社会部長。日経は地方部長。都庁キャップは朝日と東京。今回は小池がフリー記者から逃げ回り、異論を一切受けなかったことを書いたのは、東京新聞都庁記者クラブキャップの中山高志だけだった。同紙は1面左に「異論向き合ってこそ『人が輝く』」と見出し。しかし、中山記者でさえフリー記者が執拗に小池を追及したことは触れていない。極論すると今回の都知事選は、小池を擁護するテレビを含む大手メディアの都庁記者クラブと小池の学歴詐称や公務員の地位利用などを追及するフリーランス記者との闘いだった。
東京地検特捜部の元副部長の若狭勝弁護士が8日、YouTubeに登場、「小池百合子は刑事責任と失職の新たな戦いの場がこれから始まる」と語った。若狭によると、小池が刑事告訴されているのは、カイロ大の学歴詐称、公務員地位利用の公選法違反の二つ。公務員の地位利用は、東京都内の52区市町村長が小池百合子知事に知事選出馬を要請したが、中には小池側から出馬要請があったとして、複数の市長が小池知事を公選法違反(公務員の地位利用)容疑で東京地検に告発している