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10月18日(金)メディア日記

 パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエル軍は17日、イスラム組織ハマス最高幹部のシンワル政治局長を殺害したことが確認されたと発表した。ガザ最南部ラファで16日に殺害したと説明した。シンワルは長くガザの最高指導者を務めてきた。組織の中枢を担ってきた人物の殺害は、ハマスにとって大きな打撃になる。イスラエル軍は17日、シンワルが殺害される直前、ドローンで撮影した同氏とされる人物の動画を公開した。日本のテレビニュースも18日、一斉にこの動画を放送した。動画は47秒。シンワルとされる人物は腕を負傷しながら逃げ込んだ建物の2階で、1人でソファに座っていた。顔を布のようなもので覆っているため表情はうかがえない。建物内に飛来したドローンを追い払おうとして左手で棒を放り投げた場面で映像は途切れた。シンワルはこの後殺害された。
 バイデン米大統領は、シンワル死亡を受け、臆面もなく「イスラエル、米国、世界にとって良い日だ」と述べた。ネタにエフ首相は「恨みを晴らした」と語った。米民主党の無原則なイスラエル支援で、近づく米大統領選にさらに影響が出るのではないか。

 中国広東省深圳市で、日本人の男子児童(10)が中国人の男(44)に刺殺された事件は18日で1か月となる。読売新聞はデジタル版で、「関係者によれば、男は職探しに難航して社会に不満を持ち、注目を集めようと日本人を狙ったとの情報がある」と報じた。男は広東省外の出身で、事件当時は深圳市に隣接する東莞市に住んでいたという。両市の境界から学校までは最短でも30キロ離れている。深圳市の警察当局は、男に定職はないと公表し、2015年に東莞市で電信施設を破壊する事件も起こしたと明らかにしている。

 石破茂首相の就任後に初めて行われた時事通信の10月の世論調査で、内閣支持率は28.0%にとどまった。時事通信の世論調査は電話調査ではなく、対面調査のため比較的信頼度が高い。危険水域とされる2割台での始動となり、新政権への期待感が早くもしぼんでいることが浮き彫りとなった。時事通信は、「2000年以降の内閣発足時の支持率で最も低かった森喜朗内閣(33.3%)をさらに下回ったのは、裏金事件だけでなく、首相の発言が次々とぶれて「変節」批判を招いたことも響いたとみられる」と報じた。

 韓国中央日報日本語版は18日、「韓国人原子爆弾被害者が多く『韓国のヒロシマ』と呼ばれている慶尚南道陜川(キョンサンナムド・ハプチョン)に原爆被害追悼施設の設置が推進されている」と報じた。韓国人死亡者は広島1万5000人余り、長崎3万5000人余など合わせて5万人で、全体犠牲者の20%を占めている。韓国人犠牲者は陜川から来た日本に来た人が大多数だった。しかし、原爆被害者団体はここには「犠牲者追悼施設などがない」としてたびたび要望し、ようやく追悼施設の建設が具体化した。追悼施設は陜川邑盈倉里(ヨンチャンリ)一帯に総事業費59億2600万ウォン(約6億5000万円)を投じて総面積600平方メートルの追悼館と追悼碑・追悼広場を作る方向で大枠が決まった。

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