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10月8日(火)メディア日記

 1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定していた袴田巌(88)の再審で、無罪とした静岡地裁判決に対して、畝本直美検事総長は8日、「控訴しない」と表明した。事件発生から58年、検察は9日に上訴権を放棄する方針で、ようやく無罪が確定する。しかし、畝本直美検事総長は談話の中で、静岡地裁の検察が証拠を捏造したとする判決には「強い不満を抱かざるを得ず、控訴すべき内容」と表明する一方、「検察が控訴し、その状況が継続することは相当ではない」と後味の悪い内容だった。
 ジャーナリストの青木理は、文化放送のラジオで「検事総長が控訴しないことで談話を発表するのは前代未聞だ。こんな言い訳みたいな談話を発表したのは、検察から控訴すべきという強い要請があったもののこのまま検察が控訴すれば世論から検察は袋叩きになってしまうということだ」ときびしく批判した。

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