1月1日(水) メディア日記
2025年元日、富士山は快晴。テレビ朝日と日本テレビは午前6時40分過ぎ、ヘリコプターから富士山越しの初日の出を中継した。ヘリの防振装置が進歩したせいか、カメラマンの技術がいいのか、見事な画面は静止画のように安定していた。スタジオの出演者はこの映像をスマホで撮るなど盛り上がった。その後、モーニングショー(テレビ朝日)は午前8時すぎ山梨県本栖湖畔から望むダイヤモンド富士の瞬間を中継した。
元日の新聞はかつてのような元日紙面のスクープ合戦はなかった。読売新聞の1面トップは「中国が宮古海峡で封鎖演習、台湾有事を想定か… 沖縄・尖閣周辺に「重武装」海警船団も初確認」、産経新聞は、「同社の調査で選択制夫婦別姓 小中学生のほぼ半数が『家族で名字が変わるのは反対』」がトップ。日経新聞は準トップに「ANAホールディング、東京で空飛ぶクルマ商用運航 27年度に国内初」が見出し。朝日、毎日、東京は能登地震1年の関連記事があたま。
能登半島地震からきょう元日で1年、石川県輪島市で地震犠牲者と豪雨被害者に対する追悼式が午後4時過ぎから行われた。石破首相や岸田文雄前首相らが来賓として招かれた。テレビ各局は追悼式を中継した。
メディアはその後の復旧状況などを特集した。各紙の中で注目したのは、朝日新聞が31日と元日1日の社会面に掲載した「能登半島地震1年」の企画。能登の犠牲者の家族の一昨年の大晦日から昨年元日までの「日常」を淡々と描いて、災害の意味を考えさせる、新しい手法の雑観記事だった。