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6月22日(土)メディア日記

 21日夕、岸田首相は内閣記者会との会見で、首相は「電気・ガス代」を8~10月補助すると言明した。22日朝刊は、読売、毎日、日経、産経はこれを1面トップ扱い。朝日のトップは「首相、総裁選出馬に意欲」。朝日は解説で、「補助金を所管する経済産業省の幹部は『急な話で、びっくりしている』と驚きを隠さない」と書いた。足元の燃料価格は落ち着いており、再開する理由がないとみていたからだ。明らかに岸田首相は自民党総裁選前の人気取りの一つだろう。
 
 あす23日は「沖縄慰霊の日」。22日放送のTBS「報道特集」は、沖縄住民がいかにして沖縄戦へと導かれたかをこれまで生き延びてきた住民の貴重な証言で構成した。見応えのある特集だった。日本軍大本営直轄の第32軍が創設されたのは沖縄戦開戦の1年前の1944年3月。その後、軍の実戦の配備が始まると、平和だった沖縄は一気に日本軍の一色に染まっていった。当時を証言した男性3人と女性1人は現在、94歳から96歳。いずれも言葉は明瞭で的確、歴史の生き証人の鮮烈なインタユーにはびっくりした。特集は後半に最近の南西諸島に自衛隊が新たに部隊を配置していることを紹介、番組は「平和な時に戦争は準備される。それを裏付けたのが沖縄戦だった」と締めくくった。これだけ奥深い沖縄取材ができるのはテレビでは「報道特集」の独壇場。担当記者は予想した通り今は沖縄一筋のTBSの佐古忠彦だった。

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