9月11日(水)メディア日記
11月の米大統領選に向けた民主党カマ・ハリスと共和党ドナルド・トランプ両候補のテレビ討論会が東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで、10日午後9時(日本時間11日午前10時)から開かれた。NHKの同時通訳付き中継を観たが、予想外のハリスの健闘で最後まで面白く観た。トランプの敗因は主催者ABCニュース司会者の作戦にあった。司会はお馴染みのABCニュースのアンカー、デビッド・ミュアーと同番組の日曜日担当の女性アンカー、リンゼイ・ディビス。ミュアーのニュース番組は全米の中でも最も視聴率が高い。トランプ発言に対してミュアーが何度もファクトチェックをしたのは正直、意外だった。「不法移民はイヌやネコを食べている」と発言した直後、ミュアーはすかさず「そうした事実はない」と言下に否定。「移民のせいで犯罪が増加している」の発言に対しては、ミュアーは「FBIによれば凶悪犯罪は減っている」とぴしゃり。討論進行中、トランプはハリスより司会者に対する怒りを表す顔が画面に大きく映った。トランプ支持のFOXニュースは、「トランプは司会者とも戦った」とコメントした。米CNNテレビはテレビ討論会直後に緊急世論調査の結果を発表。勝者は63%がハリス、37%がトランプと報じたが、日本の識者はテレビで「選挙はまだ2カ月先、テレビ討論だけではまだまだわからない」と慎重だった。
米調査会社ニールセンは11日、民主党ハリス候補と共和党トランプ候補による10日のテレビ討論について、平均視聴率を暫定的に集計した結果、推定5750万人以上が視聴したと明らかにした。米メディアが伝えた。
兵庫県斎藤元彦知事の定例記者会見が11日夕、何と約3時間半行われた。兵庫県がHPで生中継した。斎藤知事はいつもと同じ調子のしゃべりが続き、質問する側も詰めが甘く、時間だけがだらだら続いた。途中で視聴を止めようかと思ったが、後半になって、TBS「報道特集」の村瀬健介キャスター、テレビ朝日「報道ステーション」の下村彩里アナ、ニュースサイト「ARC TIMES」の朝日新聞OBの尾形聡彦、フリーの横田一記者など全国メディアの面々が次々に参戦、質問だけは切り込み鋭く一挙に盛り上がった。しかし、いくら責められても斎藤知事は能面、この人は常人の感覚とは程遠い特異な性格なのか。