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8月20日(火)メディア日記

 沖縄名護市の軟弱地盤で工事の難航が予想される新基地建設が本格着工することになった。沖縄タイムスと琉球新報はいずれも20日付1面トップに「沖縄防衛局は20日、埋め立て予定海域北側の大浦湾で本格工事に着手する」と報じた。政府が地盤改良工事に伴う設計変更申請を代執行で承認して以降、本格的な工事は初めて。
 テレビは午後になって現場の海上で作業船を使って金属製の杭を打つ映像を放送した。新たな工事が始まったのは、辺野古北側の大浦湾110ヘクタールの区域、埋め立て面積の4分の3に当たる。朝日新聞は「辺野古、底知れぬ難工事 羽田、関空を超す深さ」と見出し。また沖縄県の玉城知事は「完成は不可能」と述べている。工事費の表向きの政府の試算は9300億円と試算しているが、沖縄県は総工費2兆5500億円と独自に試算している。

 NHKの「ニュースウオッチ9」は19日の放送で、NHKの短波ラジオなどの国際放送とラジオ第2放送で伝えた中国語のニュースの中で、外部スタッフが「尖閣列島(沖縄県石垣市)が「中国の領土である」と述べるなど、不適切な発言を行ったと明らかにした。このスタッフはNHKの関連団体が業務委託契約を結んでいる中国籍の40代の男性で、日本語の原稿を中国語で翻訳してラジオで読み上げる業務を担当。NHKは関連団体を通じて本人に厳重に抗議し、関連団体は本人との契約を解除する方針だとしている。
 この件で産経新聞はすぐ反応した。松原仁元拉致問題担当相(無所属)の声を借りて、「NHKのトップがいかに責任を取るかを問われる国民的大事件と考える」と強調した。

 米民主党全国大会が19日から4日間、シカゴで開幕した。注目したのは2016年トランプに敗れたヒラリー・クリントンの名スピーチだった。テレビ朝日の各ニュースが生音で詳細に報じた。NHK「ニュース7」は特派員のリポートの中で「ガラスの天井」を入れたが、クリントンの生音を聴きたかった。クリントンは演説の中で、女性の社会進出を阻む見えない壁の象徴「ガラスの天井」に言及。ハリス副大統領の挑戦に対して、「あなたは、あの最も高い固いガラスの天井を突破する直前まで来ている。そのガラスの天井の向こう側では、カマラ・ハリスが手を挙げ、第47代アメリカ合衆国大統領としての宣誓をしている」と初の女性大統領を意識して熱く語った。

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