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5月29日(水)メディア日記

 日本経済新聞は29日朝刊4面の外交政治欄に、「防衛産業に安保文書が『特需』業績好転、株価も呼応」と大きく報じた。同記事によると、防衛産業はこれまで販路がほぼ自衛隊しかないため「お荷物」部門の声があった、しかし、岸田政権になって2022年末に発表した安保文書(安全保障3文書)を踏まえて防衛産業に次々注力したことで「特需」が生まれている。恩恵を被っているのは三菱重工、川崎重工、三菱電機、IHIなど。さらに株価も23年から24年にかけて大きな伸びをみせている。金融財政の専門家は「防衛力強化に巨費を投じる以上、特定のご業界ではなく幅広い業界に恩恵が及ぶことを期待したい」と安保3文書の効果を評価した。
 防衛産業から巨額の政治献金を受けとってきた自民党、防衛産業の特需は「安保3文書」でお返しした形だ。

 東京銀座で音楽文化を発信していた山野楽器本店がCD販売を7月で終了すると29日付東京新聞が報じた。ここは戦前からレコードを取り扱い、「山野に行けば何とか手に入る」といわれ、その後のCDも豊富な販売量を誇っていた。クラシックファンにとって最後の砦だった。同じ銀座のヤマノ楽器店もすでにCD売り場は縮小し、ここのCD売り場も片隅に追いやられている。同記事によると、CD販売の衰退はインターネット配信による音楽視聴が中心となっており、この流れは止めようがないと書いた。


◇朝日新聞夕刊を取っていない方に29日夕刊
「素粒子」を紹介する。

 ◎ラファで民間人の犠牲が出たのは「悲劇的な過ち」とイスラエル首相。悲劇は既に8カ月、いや76年の長きにわたり。

 ◎後世「悲劇的な過ち」だったと言われぬよう祈る。40年過ぎた老朽原発の運転延長。13年前の恐怖、反省、誓いを忘れて。 

 ◎こちら「予定された過ち」。政治資金改革めぐり、公明ムジナが自民と「いい加減な案」で合意へ。ゲタの雪貫き25年。ついでに公明党に関する川柳・・・

 ◎駄々こねて 最後はすり寄る お家芸 三年後 見直しますに 鬼笑い


 29日放送のBS―TBS「報道1930」に珍しく立憲民主党の泉健太代表と馬場伸幸代表2人が生出演した。馬場は、これまでは発言してきた「第二自民党でもいい」というニュアンスは影を薄め、終始、低姿勢。「政策活動費の領収書を10年後の公開する提案を自民党がのめば規正法に賛成するのか」と問われると含みを残したあいまいな答えだった。司会の松原から「きょうは謙虚ですね」と皮肉られた。これに対して泉は「政権交代したときに備えて総理大臣のシミュレーションをしている」と強気の発言、松原から9月の立憲の代表選の展望を聞かれると「自分が代表になったとき、必ず総選挙があると思っていた。代表選の展望などはない」と答えたが、元共同通信の後藤謙次は、「総選挙は遠のいた感じがする。その前の代表選挙で新たな党首が決まる」と補足した。立憲民主党の支持率が世論調査などでやや浮揚しているのは、自民党の裏金による敵失のせいだ。泉健太にはその謙虚さが感じられなかった。

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