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8月25日(日)メディア日記

 自民党の石破茂元幹事長が24日、地元の鳥取県八頭町で総裁選出馬を表明した。石破はそのあと記者団に「自民党議員の裏金事件には厳しく臨む」と述べ、裏金事件の処分議員を公認しない可能性に踏み込んだ。朝日新聞は25日朝刊1面左に「石破氏が立候補表明」の横見出しに「裏金議員の非公認言及」と打った。同日の読売朝刊は記事本文の中で「ルールを守る政治を確立する」とだけ書いた。他紙朝刊で裏金議員の非公認をメインに持ってきた社はなかった。ただ、時事通信は25日午前中、「石破茂は派閥裏金事件で高まる政治不信を払拭するため、政治資金規正法の再改正や、『裏金議員の公認問題』に言及した」と追っかけた。
石破出馬表明には地元の各支局、自民党担当記者が大勢いた。朝日以外の記者は石破の裏金非公認問題になぜ食いつかなかったのだろう。原稿を送っても本社のデスクがカットしたのだろうか。石破の発言は、今後、「ポスト岸田」候補にとって重大な「踏み絵」となる可能性がある。国会議員の支持に広がりを欠く中、安倍派議員らの反発は必至だろう。

 毎日新聞は24、25の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は、7月20、21日実施の前回調査(21%)より2ポイント増の23%で、横ばいだった。不支持率は前回調査(73%)から2ポイント減の71%だった。自民党総裁選で誰が選ばれてほしいか尋ねたところ、トップは石破茂元幹事長の29%。2位は小泉進次郎元環境相の16%、3位は高市早苗経済安全保障担当相13%。立憲民主党の代表選で誰が選ばれてほしいか尋ねたところ、野田佳彦元首相の27%がトップ。2位は枝野幸男前代表14%、3位は泉健太代表7%。

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