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12月15日(日)メディア日記
韓国の尹大統領の弾劾訴追案が可決されたことについて、14日放送のTBSの「報道特集」と15日放送の「サンデーモーニング」は、尹大統領が非常厳戒宣言を出した背景について、「尹大統領が必要以上にYouTube情報に依存していた」と韓国与野党議員の声を報じた。この見方はなかなか参考になる指摘だ。
元与党議員は「尹大統領はYouTubeを見るのを止めて欲しかった。もっとたくさんの声に耳を傾けて欲しかった」と語り、野党議員は「尹大統領は極右ユーチューバーと頻繁に電話をしたり、アドバイズを受けたりしていた。国家情報院の報告よりもYouTubeの主張を受け入れていた」と証言した。一方、ユーチューバーの中には尹大統領を徹底的に批判した人もおり、この金於俊(キムオジュン)は、「今回、逮捕者リストの中に自分も入っていた」語った。これらの情報について識者は「尹大統領は自分が好む情報ばかりを信じ込むエコーチェンバー減少に陥ってしまった」と解説した。
[注]エコーチェンバー現象とは、SNSなど自分と似た意見や思想を持った人々の集まる空間内でコミュニケーションが繰り返され、自分の意見や思想が肯定されることによって、それらが世の中一般においても正しく、間違いないものであると信じ込んでしまう現象。兵庫県知事選もこの傾向があった。
沖縄タイムスは15日付紙面に「米海兵隊は14日、在沖米海兵隊の米領グアムへの移転が始まったと発表した」と報じた。同記事によると、隊員約9千人とその家族をグアムやハワイなど国外へ移転する取り組みの第1陣として、約100人の先遣隊が2025年にかけてグアムに移る。県内を訪問している中谷元防衛相は記者団に「大変意義がある」との考えを示し、「可能な限り早期に移転が完了するよう、引き続き米側と協力して取り組む」と述べた。一方、防衛省によると9千人がいつまでに、どこへ移転するかなどの詳細は未定。同省は「海兵隊が計画を決めておらず、現時点では今後の計画を示せない」としている。