8月27日（火）メディア日記

　防衛省統合幕僚監部は26日、中国軍のY9情報収集機1機が同日午前、長崎県五島市の男女群島沖で日本領空を2分間侵犯したと発表した。中国軍機による侵犯を確認したのは、自衛隊が1958年に対領空侵犯措置を開始してから初めて。航空自衛隊戦闘機が緊急発進して対応し、日本政府は、中国に対し厳重抗議した。一時時領空侵犯をした後も領空の外で複数回旋回し、午後1時15分ごろ、中国大陸方面に向かった。

　河野太郎デジタル相が26日、自民党総裁選に出馬したことを報じた27日の各紙朝刊は、朝日新聞と東京新聞だけが「裏金議員に不記載額の返還を求める」と見出しで報じた。読売、毎日、日経、産経は「裏金問題」を記事本文の中で小さく報じただけで、いずれも見出しにはとらなかった。NHKは朝ニュースでこの部分は何も報道せず。「モーニングショー」（テレビ朝日）はかなりの時間を割いて河野太郎の裏金発言を特集した。自民党総裁選の中で裏金議員へのペナルティーについての報道は、はっきり二分化されてきた。

　共同通信によると、トランプ前大統領は26日、南部バージニア州で記者団に対し、9月10日に予定される民主党候補ハリス副大統領との初のテレビ討論会に参加しない可能性を示唆した。トランプは討論会を主催するＡＢＣテレビについて「不公平で最悪だ」と批判し「別の局でやろうじゃないか」と述べ、NBCテレビの名前を挙げた。スケールは小さいが、安倍元首相もネットのニコニコ動画を贔屓し、TBSを毛嫌いし、マトモな時代だったテレビ朝日も忌避していた。
　ところが共同通信によると、トランプは9月10日の討論会に出席する意向を示した。相手の発言中、もう一方のマイクを消音する条件で民主党のハリス副大統領と合意したと明らかにした。討論会は両候補による初の直接対決になる。