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1月25日(土)メディア日記

 メジャーのメディアはこれまで「立花孝志」に対して、「あんな男をまともに相手にするな」というスルーする傾向があったが、ここにきて読売新聞は正面から立花を批判する姿勢を明確にした。同紙は23日朝刊社説で立花を名指しで批判し、25日社会面は「前兵庫県議死後も中傷 議会活動萎縮に懸念」と約100行(見出し抜き)の記事を報じた。見出しに「立花」を取り上げていないが、記事はほとんどが立花孝志批判だ。ただ、記事の内容には立花に関する新しい事実はないが、記事を通して読むと、立花による被害の具体例を時系列に書き、もし、立花を威力妨害罪で訴えた場合は、まさにこの記事は訴状に代わるぐらいの迫力だ。
 テレビの中でとくにNHKは立花孝志に関しては相変わらずのスルー姿勢だが、TBSの「報道特集」は25日の放送で立花の誹謗中報をあらためて検証した。番組の中で東京大学の鳥海不二夫教授は 「大手メディアを含め、間違った情報のSNSには『間違っている』と情報を発信することは重要な要素だ」と指摘した。兵庫県知事選の最中に大手メディアは立花孝志一派のSNS発信に訂正を求めるわけでもなく、漫然と放置したことが竹内英明議員の自死につながったことも一因ではないかということだ。
 実は立花孝志はTBSの「報道特集」のインタビューを受ける際、立花側もその模様を全て撮影していた。立花はこの自分のYouTubeチャンネル内で「報道特集のインタビューはほんの一部しか放送しないと思うからこっちはノーカットで撮影しているので正確なのはこっちだ」と述べている。

 25日の日経新聞朝刊1面のコラム「春秋」にフジテレビの番組審議会の議事録の一部が紹介された。
「人権意識が強くなりすぎると良い表現ができなくなり、テレビ局の挑戦も締め付けられ、番組がつまらなくなり、世の中から見捨てられてしまう」
「人権はもちろん大切だが、人権をうたえばうたうほど、テレビだけが宙に浮いてしまって堅苦しい箱になってしまう」
 1年前にフジテレビが開いた番組審議会の議事録から引いた。『テレビと人権』をテーマに招いた外部の有識者らから出た意見だという。聞き手は副会長、社長、専務(当時)など、ここ数日の記者会見で名前をお見かけした顔ぶれだ。そうだ。テレビが人権なんて気にしていたらダメだ。そう思ったかどうかはわからない」(後略)」。
フジテレビの番審メンバー以下の通り
但木敬一(委員長・弁護士)、岡室美奈子(副委員長・早稲田大学教授)、井上由美子(脚本家)、小山薫堂(放送作家・脚本家)、最相葉月(ノンフィクションライター)、齋藤孝(明治大学教授)、舞の海秀平(大相撲解説者)、三浦瑠麗(国際政治学者)。

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