岸田首相が15日、衆院和歌山1区の補欠選挙応援で和歌山市の漁港を訪れた際、午前11時半前、銀色の筒状のものが投げ込まれ、容疑者はすぐ確保されたが、直後に大きな爆発音が上がり、白い煙があがった。岸田首相は演説前ですぐ避難した。けが人はいなかった。朝日デジタルによると、容疑者が持っていたもう1本の筒状のものも押収された。
11時45分のテレビ朝日のANNニュースは、マスクをした若い男の容疑者が確保される瞬間を放送、確保された直後に爆発音と白い煙があがった。
現行犯逮捕された容疑者は黙秘しているが、所持していた免許証から兵庫県川西市の木村隆二容疑者(24)と判明。和歌山県警によると木村容疑者は「弁護士が来てからお話しします」と供述している。
テレビ朝日の夕方の「Jチャンネル」は、豊富な視聴者映像、政治部同行記者の映像、ABC朝日放送の映像などを駆使、映像では大きくリードした。軍事評論家の黒井文太郎は爆発物について、「かつて過激派が使っていた鉄パイプ爆弾ではないか。爆発の威力はそれほど大きくない」と語った。容疑者について、元警察幹部は、「ローンオフェンダー(単独攻撃者)じゃないか」と推理した。
ジュネーブ共同通信の配信で、毎日新聞と北海道新聞はそれぞれ15日朝刊で、「札幌市の2030年冬季オリンピック招致が困難な情勢となっていることが14日、複数の関係者への取材で分かった」と報じた。東京五輪・パラリンピックを巡る汚職、談合事件の影響で日本の機運が停滞し、札幌市を最有力候補としてきた国際オリンピック委員会(IOC)が他の候補地に事実上照準を切り替えたとみられる。日本側でも34年以降への先送り論が強まっており、招致活動は仕切り直しとなる。(4月16日に続く)