9月26日(木)メディア日記
1966年に起きた静岡県一家4人殺害事件の再審判決で、静岡地裁は26日午後、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌(88)に無罪を言い渡した。國井裁判長は、犯行着衣とされた「5点の衣類」など三つの証拠について「捜査機関によって捏造された」と検察にとってこれ以上の屈辱はないという判決を下した。
静岡放送デジタルによると、國井裁判長は、判決を言い渡した後、「お伝えしたいことがある」と袴田の姉の秀子(91)を証言台に呼び、次のように語った。「この裁判にものすごい時間がかかっていて、裁判所は申し訳ないと思っています。裁判所は自由の扉は開けました。まだ閉まる可能性があります。裁判所は真の自由を与える役割ではない。控訴ができる。確定までもうしばらくお待ちいただきたい」。そして、最後に國井裁判長は「心身ともに健やかに、秀子さんの健康を祈ります」と、時折言葉を詰まらせながら、語りかけた。
斎藤元彦兵庫県知事が26日午後、記者会見し、失職し出直し知事選に臨むと言明した。「がんばってください」という高校生の手紙で決断した」と語った。県庁に寄せられた知事に対する膨大な抗議電話はまったく意に介する様子はなし。斎藤知事は、2時間以上続いた記者会見で、表情も変えず淡々と記者に能面で対応した、この人の精神構造はやはり常人とはどこか違う。
社民党の福島瑞穂党首は26日、衆参両院で共に会派を組む立憲民主党の野田佳彦代表が模索する日本維新の会との連携強化をけん制した。「憲法改正を主張する維新は自民党と同じような政党だ。連携や選挙協力はあり得ない」と国会内で記者団に述べた。社民として、立民や共産党、れいわ新選組とは連携すると強調した。
れいわ新選組の大石晃子衆院議員のインタビュー記事で名誉を傷つけられたとして、元大阪府知事の橋下徹が大石晃子と「日刊現代」に計300万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、大阪高裁であり、徳岡由美子裁判長は橋下氏の訴えを退けた1審大阪地裁判決を支持し、控訴を棄却した。記事は令和3年12月、「日刊ゲンダイ」などで掲載。公職時の橋下のマスコミ対応について「気に入らない記者は袋叩き」「飴と鞭でDVして服従させていた」などと発言した。 判決理由で徳岡裁判長は1審と同様、橋下氏が意に沿わない報道機関や記者に対して、攻撃的な対応や取材を拒否するなどの不利な対応をしたという指摘は「重要な部分について真実」と判断。それに基づく発言全体も「論評の域を出ず違法性を欠く」と結論付けた。