
10月26日(土)メディア日記
米大リーグの今季王者を決めるワールドシリーズは25日、ロサンゼルスで開幕。ナ・リーグを制したドジャースがア・リーグ覇者のヤンキースに6―3で先勝した。延長10回裏に、フリーマンが劇的逆転サヨナラ満塁本塁打を放った。
日本での試合中継はいつものNHK―BSに続き、フジテレビが地上波で全試合の中継権を獲得した。これに対してNHKーBSは地元中継のほかにNHK独自のカメラ5台を配置、アナウンサーと解説者の二人が現地から放送した。試合終了直後、大谷翔平の単独インタビューも実現し、フジテレビの地上波中継に差をつけた。
米国では、新聞やテレビが支持する大統領候補者を明示することが珍しくないが、これまで民主党候補をおおっぴらに支持してきた2つの有力紙が、今回は「ハリス支持」を止めた。ワシントン・ポスト電子版は25日、大統領選で民主党ハリス副大統領と共和党トランプ前大統領のいずれも支持しないと表明した。同紙はハリス支持を表明する予定だったが、オーナーでアマゾン・コム創業者のジェフ・ベゾスがこの方針を決めた。批判が噴出し、波紋が広がっている。
一方、ロサンゼルス・タイムズの編集委員会はハリスを支持する予定だったが、編集長テリー・タンが介入し、支持表明を掲載しないよう命じたと報じた。この決定は同紙のオーナー兼会長パトリック・スーン・シオンから直接下されたと言われている。オーナー主導でハリスの推薦を見送ったことに反発した編集幹部が辞任した。
読売新聞によると、ワシントン・ポストがどの候補も推薦しないと発表した後、同紙の電子版の解約件数が25万件を超えたと報じた。電子版購読者の約10%に相当する。伝統的に民主党候補を推薦しており、発表後に民主党支持者から失望の声が相次いでいた。