4月25日(火)メディア日記

 「報道ステーション」(テレビ朝日)は24日夜、統一地方選挙や衆院奈良補選で勝利した「日本維新の会」がなぜ飛躍的に伸びたかについて、約30分にわたって特集。ゲストは同党の藤田幹事長。馬場代表はVTR出演し「これからはまず立憲民主党を抜いて野党第一党になり、自民党と政権を競い合う政党に成長したい」と強気に話した。番組では維新の地方議員と首長が600人以上としていた目標が774人になったとする集計結果を発表。「今までの政治の在り方を脱却する」という政治戦略が受けたと解説した。一方、大越キャスターは、「いずれ自民党と連立を組む気持ちはあるのか」と聞いたが、藤田幹事長は言葉を濁した。

 識者の中には、「野党政治において党派性やイデオロギーによって信頼する議員を選択する行動よりも、むしろ生活者視点の有権者ほど立憲や共産を見放して維新に票を投じる傾向が強くなった。結果的に右とか左とか関係なく左派系政治活動が有権者に受け入れられなくなっている」と解説する人もいる。

 しかし、維新の会がここまで伸びたのは、やはり近畿を中心にテレビメディアを巧妙に取り組んだことが勝因ではないか。とくに大阪の民放局がこれに呼応し、維新はこれを利用し躍進した。今夜の「報ステ」は、日本維新の会の東京でのテレビの懐柔作戦が始まったというのが率直な印象だし、「報ステ」の構成を見ても日本維新の会は当夜の特集にさらに力を得たのではないか。

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