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メディアラボ研修レポート:にかほの魅力的な伝統芸能についてプレゼンしてみた

こんにちは!メンバーの浦山紗理奈です。

前回の研修では、メンバーのそれぞれがにかほ市についてリサーチし、メンバー内でそれをプレゼンし合うということをやりました!
木村さん・佐藤さんに引き続き私も紹介していきたいと思います〜

冒頭画像引用:https://www.city.nikaho.akita.jp/life/detail.html?id=3280

ちなみに木村さんと佐藤さんが紹介してくれた「にかほのご当地キャラクター・超神ネイガー」と「にかほの子育て支援・ネイボラあのね」の記事も魅力たっぷりなので是非チェックしてみてください!✨


さて、私が今回リサーチしたテーマは「伝統芸能」です!

ところで皆さんは伝統芸能って聞いて何を思い浮かべますか??

舞踊、狂言、能、歌舞伎、盆踊り、なんかお面つけて踊るやつ、神社で踊るやつ.....

詳しく知らなくてもなんとなくイメージできるものはあるかな〜と思います。

でも、多くの人は伝統芸能にあまり触れずに生活してきたのではないでしょうか。

東京で育った私もその一人でした。自分が美大に通っていることもあり、このリサーチを機に伝統的な無形文化の知識ももっと蓄えておかねば!と思い、調べてみました〜


■にかほの伝統芸能の特徴

調べてみて驚いたのは、なんとにかほ市とその周辺地域だけでも
10以上の伝統芸能があるということでした😲

そして、特徴としてその多くは山伏神楽・番楽(神道の神事において神に奉納するため奏される歌舞)なのです。

山伏神楽とは山伏(修験道の指導者)によって伝えられた神楽で、地形の関係上、山岳信仰が強かったと考えられます。また、にかほ市やその周辺の地域では*鳥海山が信仰対象だったみたいです!

たくさんありすぎて全部紹介することができないので、私が気になった伝統芸能を二つ紹介したいと思います!

(*山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山)

■にかほの伝統芸能2選

1. 小滝のチョウクライロ舞


名前がかなり印象的ですよね!こちらも神楽の一つで、この変わった名前の「チョウクライロ」「長(ちょう)久(く)生(ら)容(いろ)」からきていて、長く久しく生きる容(すがた)の意味しており、延命長寿を願うものとされているそうです。

そしてこの小滝のチョウクライロ舞、なんと

9つもの演舞によって構成されています!

1.神輿渡御 
2.御宝頭の舞 (獅子舞)
3.九舎の舞(納曽利の面をつけた青年二人が烏帽子舞、袖舞、扇舞の順に演舞)
4.荒金の舞(薙刀を用いた舞)
5.小児の舞(6人の男児が花笠をかぶって演舞)
6.太平楽の舞(途中腰の木刀を抜き、二人ずつ合わせる所作を行う)
7.祖父祖母の舞 (翁と媼の面をつけた男児二人が演舞)
8.瓊矛(ぬぼこ)の舞(納曽利の面をつけた青年1人が幣を受け取り演舞)
9.閻浮の舞(着け笏を持った青年の次に納曽利の面を着け扇を持った青年が演舞)

参考URL:http://www.pref.akita.jp/fpd/bunka/ukura.htm


とても長い演舞なのですが、個人的に納曽利というお面をつけた舞が印象的でした。

画像1

引用:https://bunka.nii.ac.jp/heritages/heritagebig/137297/0/2

気になる方はYoutubeリンクを貼ったので是非ご覧ください!


2. 鳥海山日立舞


こちらも、にかほの伝統的な番楽の一つです。

鳥海山日立舞の起源は矢島の生駒氏の番楽を矢島の若勢(わかぜ、若者たち)が伝えたと言われており、豊作祈願と感謝を奉納する番楽なのです!

そして面白いのが、この鳥海山日立舞は先ほどのチョウクライロ舞とは異なり、3ヶ月間に渡って構成されています😲

1.7月1日の「神降ろし」の儀式舞に始まり 
2. 8月13日、8月15日の盆行事の本舞、
3.9月1日に舞い納めの「神送り」が行われる。

月に1~2度の演舞それぞれが異なる意味合いを持ち、重要な役割をになっています。

こちらも、Youtubeリンクを貼ったので是非ご覧ください!

参考URL:https://common3.pref.akita.lg.jp/genkimura/village/detail.html?cid=24&vid=4&id=1768


■にかほの伝統芸能保存活動

冒頭にも紹介したように、にかほには多くの伝統芸能が残っていますが、これらは地域の人々によって守られ、そして継承されています!

この鳥海山伝承芸能祭は、年に一度神社などで開催され、コロナ前の2019年の第10回まで開催されています。

内容は先ほど紹介した、にかほ市の各集落に伝わる番楽・神楽が集まり、普段は集落で行われてきた郷土芸能の一部を1日で見ることができるといった魅力的なイベントです✨

■最後に

いかがでしたか??

私自身、リサーチをしていて感動したことがあります。

地方の少子高齢化に伴う人口減少と過疎化が嘆かれている昨今においても、これだけ多くの伝統芸能が残っているというのは、その地域の人々が自分たちの文化に誇りを持って続けてきたことにあると思います。ここで紹介したような無形文化たちは、当然受け継ぐ人がいなければ簡単になくなってしまうのです。きっと、全国さまざまな地域でなくなってしまった伝統芸能もたくさんあったはずです。

それぞれの伝統芸能の歴史や、そこにある人々の情熱に思いを馳せながら、一度はしっかり自分の目で見てみたいですね✨

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