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店舗集客のMEOのために、口コミレビューのステマをしてる人へ

口コミステマは損になる?

お説教するつもりならこの記事を見るのをやめようとする人もいると思うけど、これを最後まで読むと集客についての新たな発見が得られると思うのでぜひ最後まで読んでほしい。

Googleマップなどで自身の店舗を上位に検索させるための最適化=MEOのために口コミレビューをステマしてる人は多い、というかほとんどの店舗はしているのではないか。
もはや美容医療やマッサージ系など、サービスを受ける系の店舗はほとんどステマしまくっているので、消費者にとっては正確な判断ができない事態に陥っている。

今レビューをしまくっている人たちに告ぐ。

悪いことは言わないから、今すぐおやめなさい。

やりたい気持ちはわかる。赤信号を全員で渡っているのは分かっている。自分だけ赤信号で止まっていたらライバルの競合店は赤信号のまま進むから抜かれてしまうという気持ちもよく分かる。

「みんなやってるのに、何が悪いんだ」という人もいるだろうし、「他もやってるんだから、自分もやって何が悪いんだ」という人もいると思う。

しかし、まじでやめた方がいい。

特に開業1年たたないのに100件以上の口コミがついたり、もうあからさまにステマしてますよという店舗は、まじで今すぐ止めた方がいい。
それは倫理的にやめろと言ってるのではなくて(言ってるけど)、長期的に見ると集客にむしろ悪影響を及ぼすかもしれないからだ。

昔のSEOは超簡単だった

インターネット老人会の人なら分かるが、GoogleにおけるSEOはかなり簡単だった。自身のサイトにリンクさえ貼ってもらえれば、被リンクの数が評価されてどんどん順位が上がる時代があった。
この施策に効果があると思った各企業は色々な業者に依頼して、色々なサイトから被リンクをもらいまくった。その中には上場企業もたくさん含まれていた。

その結果、Googleの検索結果はいまのGoogleマップのように汚染され、内容が濃いコンテンツではなくて、被リンクをもらいまくったコンテンツが上位表示されるようになった。

当時、サイトの内部を最適化してSEOを行う手法-ホワイトハットに対して、そうやってやたら被リンクをかき集めるSEOのことをブラックハットと呼んでいた。もうこの呼び名で自分たちが後ろ暗いことをやっていることは分かっていたんだと思う。


ある日、Googleの鉄槌がくだされた

Googleの検索結果が荒廃していたある日、ついにGoogleによる鉄槌がくだされた。Googleがこのサイトはブラックハットによって、やたら被リンクを買ったと判断したサイトのランクを叩き落として、サイトの上位から消えてしまったのだ。

それまでブラックハットを行ってサイトの上位にいたサイトは慌てることになる。当然、ページランクを回復させるために手を打とうとする。そのため、一度もらった被リンクを解消したいという動きになるのだが、それが構造的に叶わない状態になっていた。

被リンクを集める業者に依頼し、その業者もまた違う業者に依頼しという構造になっていたため、被リンクを解除したくてもできないのだ。
このように、一度地に落ちてしまった自社のドメインを回復するのは困難を極めた

Googleは"Don't Be Evil"(邪悪になるな)のままか


昔、Googleの行動規範に"Don't Be Evil"(邪悪になるな)というものがあった。だからこそ、ブラックハットをやって上位に上がろうとした各サイトに正義の鉄槌をアルゴリズムを使ってくらわせた。
しかし、2015年に会社が再編成されたとき、この規範は"Do the right thing."(正しいことをしよう)になったらしい。

Googleがこの行動規範を遵守するのであれば、今のステマまみれの口コミをいつまでも放置しないのではないかと思う(ただし、以前に比べて邪悪になっている気もするので定かではない)。

かつて、ブラックハットで上位表示に位置していたサイトが一気に地に落ちたように、いつかGoogleが対策を行ってステマ口コミまみれの店舗は地に落ちてしまうのではないだろうか。
そうなる前に、ステマをしまくっている店舗は、まっとうなホワイトMEOに取り組んだ方が良いと思う。

ランキング上げのハックはいつまでも続かない

これもインターネット老人会の人なら分かってもらえると思うが、Googleマップにしろ何にしろ、ランキング上げのハックというのは、たいていプラットフォーマーとイタチごっこになる。
iモードとかのフィーチャーフォンの時代は、今と違ってほぼ検索による導線がなかったので、キャリアの公式サイトでいかに上位に表示されるかというランキング命だった。コンテンツプロバイダは頑張ってハックしようとして、実際にランキングも上がったりしたが、すぐにそのアルゴリズムは修正された。

さらにスマートフォンアプリの時代になってからも、ブースト広告といって、ユーザーに報酬を与えることで特定アプリのダウンロードを促し、そのアプリのランキングを短期間で上昇させるという手法も生まれた。しかし、これらはやがて問題視され、現在ではストア規約違反となり、GoogleやAppleによって規制される対象となっている。
ということで、古来からランキング上げのハックは存在すれども、いずれはプラットフォーマーによる厳しい取り締まりが始まるため、永遠には続かないのだ。

ということで、Googleレビューの口コミステマをしている人は、長期的にはかなり危ういので、やめた方がいいと思う。

既にお店のステマ度を測るステマップというサイトもリリースされており、リテラシーの高いユーザーをいつまでも騙すことは難しい。 https://ste-map.com/
ちなみに上記を使ってみたけど、まあまあ正確という感じだった。一部絶対ステマしていないであろう店(新規顧客の受付を止めている店)もステマ度59%となっていたが、おおよそしている店は97%など高いスコアになっていた。

あと普通にリテラシーが高い人は、飲食店でもないのにレビューが100件以上ついていたり、口コミの分布が変だったらステマだって気づいて避けるからね。
そういうリテラシーが高い人は優良顧客だったりするし。


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とりさん
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