コンテンツマーケを「幕の内弁当」で運用してはいけない2つの理由
「幕の内弁当」スタイルでのコンテンツ運用は、99%失敗
SNSアカウントやオウンドメディアの運用において、情報を過剰に網羅しようとする「幕の内弁当」スタイルでの運用は、99%失敗します。まず、対象顧客をある程度狭めて絞り込むことが重要です。そして、その絞り込んだ対象顧客にとって価値のあるコンテンツをピンポイントで提供することが大切なんですね。
失敗する2大理由として挙げて解説します。
SNSのレコメンドエンジンにのらなくなる
SNSのレコメンドエンジンに載らなくなる理由としては、まず幕の内弁当的なコンテンツを投稿すると、フォロワーに深く刺さる内容ではなくなるため、フォロー率が下がります。YouTubeやInstagramなどをフォローするのは、その情報を継続して見たいという顧客のニーズがあるからです。対象顧客を狭めることで顧客の熱量が上がり、自然とフォロー率が上がるんですね。
さらに、現在のSNSでは、正直なところフォロワー数はそこまで重要ではなく、どれだけコンテンツがレコメンドエンジンに乗せて拡散されるかが勝負になっています。レコメンドエンジンに乗るためには、コンテンツを投稿した直後に「いいね」や「保存」などのエンゲージメントを多く集める必要があります。このエンゲージメントを多く集めるためには、熱量の高いフォロワーが必要で、コンテンツが深く刺さることが必須です。
幕の内弁当的なコンテンツを投稿してしまうと、コアユーザーにコンテンツ刺さらないので、投稿直後のエンゲージメントが上がらず、結果としてレコメンドにも乗らなず、表示回数が最大化されなくなってしまうのです。
具体的なアクション=コンバージョンに繋がらない
コンテンツマーケティングの主な目的は、ユーザーに具体的なアクションを起こしてもらうことです。例えば、to C向けでは商品の購入を促し、to B向けでは資料の請求を促すなどがその具体例ですね。対象顧客をしっかりと絞り込み、その顧客が抱える課題に対する解決策を提供するコンテンツを配信することで、望まれるアクションにつながり、コンバージョンレートが向上します。
逆に、幕の内弁当的なアプローチでコンテンツを投稿してしまうと、課題が切実でなく熱量も低いため、具体的なアクション=コンバージョンにはつながらないんですね。ユーザーが本当に求めている解決策を見失うことなく、ターゲットとなる顧客層に焦点を当てたコンテンツを提供することが重要です。
よくある幕の内弁当的失敗例
フォロワー数が頭打ちになった場合、対象顧客を広げるために色々な種類のコンテンツを出したくなってしまうのですが、これには注意が必要です。たとえば、今までコスメに特化していたアカウントが、ファッションなど他のジャンルも扱うようになると、既存のフォロワーが求めているコンテンツから離れることになります。これは、「SNSのレコメンドエンジンにのらなくなる」で説明したように、既存フォロワーのエンゲージメントが下がり、コンテンツの露出が伸び悩む原因になるんですね。
対象顧客を広げたい場合は、新しいアカウントを立ち上げるか、既存アカウントのジャンルと地続きであるコンテンツに留まることが大切です。新しいアカウントを立ち上げることにより、異なるターゲット層に特化したコンテンツを提供し、それぞれのフォロワーに合った価値を提供できるようになります。一方で、既存アカウントでジャンルを広げる場合には、現在のフォロワーが興味を持ちそうな、関連性の高いテーマを選ぶことが重要です。このようにすることで、エンゲージメントを維持しながら顧客層を広げることが可能になります。
くわしくはこちらのnoteを参考にしてみてください。
SNS分散運用のすすめ。顧客との距離を縮める方法
https://note.com/media_labo/n/n2547ca62f554