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【口が裂けても言いたい話】怒れる重度障害者のかんしゃく日記

日頃からどちらかというと温厚な人間で、少なくともかんしゃくとは無縁に生きていると思っているのだが、私は今、猛烈に腹が立っている。

今週の月曜日、電動車椅子の充電器が壊れた。

より厳密に言えば、充電器と車椅子のコネクタ部分をつなぐ接続部分のコードがちぎれ、キャップの部分だけがはずれてしまったのだ。こうなると、もちろん充電はできない。

私のような重度障害者にとって電動車椅子は生活必需品以上の存在であり、言ってみれば分身そのものである。そんな車椅子の充電器が故障すれば当然電動車椅子はいずれ電源を失い、動かなくなる。それはすなわち、私自身が動けなくなるのと同義なのだ。

故障に気づき、私はすぐさまヘルパーに頼んで車椅子の代理店に電話をかけ、事情を伝えた。故障の状態は伝わり、今後の連絡のために私個人のアドレスを伝え、「近いうちに取次店のほうからメールを送る」ということで電話は終了。幸い、前に使っていた充電器が倉庫に眠っていたので当面の間は何とかしのげる。これでとりあえずひと安心……と思っていたが、甘かった。

メールが届かないのだ。

最初の電話から丸2日経っても、取次店の担当者からメールが届くことはなかった。

水曜の夜、さすがにたまりかねてこちらから電話をかけると、「部品メーカーに問い合わせ中で、新品交換のタイミングはまだわかりません」という返事。まるで、こちらがせかしているような口ぶりだった。

それをメールで言え!

電話を切った後、私のかんしゃくが爆発した。

ビジネスにおいて、相手方を意味もなく待たせるのは御法度中の御法度。今回のケースなら、どんなに遅くとも2日目の午前中あたりには中間報告のメールを送り、さしあたっての状況を伝えるべきである。

その時点で伝えるべき情報が特になかったとしても、ひとまず「進展はない」ことを報告し、いつまでには次の報告ができそうか、そのタイミングさえもわからないようなら暫定のタイムリミットを設定し、「来週末までにはまた何らかの御連絡をいたします」などとコンセンサスを取りつけておくのが鉄則である。

ここからは私の偏見になるが、福祉用具業界には自分たちの仕事が「客商売」であることを根本的に理解できていない人が多いように思う。

多少時間がかかってでも、コミュニケーション能力が低くても「いい製品」を作ればそれでいい。それこそがプロの仕事である……確かにそれも間違ってはいないが、それだけでは不充分だ。

福祉であってもお金が発生する以上、それは商売である。そして、商売であるということはすなわち、ビジネスであるということだ。

ちなみに、新しい充電器は届かないし、業者からのメールも一切ない。

メールひとつで……と思われるかもしれないが、重度障害者にとって業者とのやり取りは死活問題である。決して妥協はできない。

今はせめて、古い充電器がダウンしないことを祈るばかりである。

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