【市川市】絵本と優しい空間に癒やされませんか?
こんにちは!Yellow! 編集部のもんめと申します。九月に入り、以前よりも暑さが和らいできたように感じます。
突然ですが、あなたは幼い頃読んでいた絵本のこと憶えていますか?
私は今でも好きだった絵本のことを覚えています。
今回も前回の記事に引き続き“本”に関わりのある場所を紹介します。
ここ市川市の大門通りには、中古絵本の販売とオープンスペースを利用した個展を主軸に活動している唯一無二の場所があります。
その場所こそが今回紹介する“ギャラリーf”です。
記事の取材にはかめ設計室の山田様に協力していただきました。
インタビューから“ギャラリーf”の成り立ちや、
この場所に込められた想いに迫っていこうと思います。
なお、”ギャラリーf”は8月に施設内部の改修工事を行ったため、
『Chacoo 押し花展』の様子を撮影したものが最新の施設の様子です。
予めご了承ください。
改修工事前も後も素敵な空間なのでよく見比べてみてほしいです。
ギャラリーfってどんな場所?
市川市にある大門通りにはベーカリーのお店や珈琲専門店など、様々なお店が並んでいます。
その中でも沢山の絵本が並べられていたり、個展を開いていたりをし素敵な場所“ギャラリーf”。
大門通りを歩いたことがある方なら一度は目にしたことがあると思います。
“ギャラリーf”は一級建築事務所「かめ設計室」の羽渕雅己さんと
山田晶子さんが運営しているオープンスペースで、普段は中古絵本の販売を行い、第2,4土曜日にはこの大門通りで開催されている「大門通りまるしぇ」に参加しています。
また、期間限定で個展を行っており様々なジャンルの作品が展示、販売されています。
ここ、“ギャラリーf”の室内は暖色のランプに照らされ、絵本の可愛らしいイラストに癒やされます。
しもた屋再生物語
今となっては明るく素敵なオープンスペースとなっている
”ギャラリーf”ですが、以前は暫くシャッターをしめ、しもた屋になっていました。
昔、“ギャラリーf”のある場所は”テーラー大山”という名で洋服屋さんとして親しまれていました。やがてそのテーラーを引き継いだ娘さんが”Sewingboxエフ”と名付けて店を開いたそう。
ちなみに、“ギャラリーf”の“f”はこの“エフ”を継いで名付けたそうです。
”Sewingboxエフ”が営業終了した後はしばらくシャッターを閉め、しもた屋になっていました。
一方山田さん達は、西新宿や船橋などを転々として引っ越しを繰り返しながらも、住む場所の改修をして日々を楽しく暮らしていました。その後、また引っ越すことになり市川に引っ越してきたそうです。
建築士ならではの暮らしやその楽しみ方があって、素敵に思います。
また、山田さんたちがこの“ギャラリーf”を始めるまでの経緯を少しお話してくださいました。
山田さん「市川に来たのは4年前くらい。最初は住宅兼事務所になる場所を探していたのだけれど、(住宅となると)事務所が住宅街に引っ込んでしまうのをつまらなく思っていたところ、この通りに出会いました。大門通りのスケール感や路面店がとても気に入ったこともこの場所を選んだきっかけです。」
この山田さん達としもた屋の出会いが”ギャラリーf”の始まりでした。
また、大門通りに設計事務所を構えてからの話も教えてくださいました。
山田さん「普段設計事務所って机に向かって人には見られない作業をするけれど、(通りに事務所を置くことによって)働いている所を見てもらえるのがとても新鮮でした。また、建設を作るために模型をいくつも作るのだけれど、それを飾ると通る人や訪れた人みんなが喜んでくれるのが嬉しかった。」
普段設計のお仕事をしている方の作業や作られた模型を見る機会が無い私にとってこの場所は新鮮で、お仕事について楽しそうに話してくださる山田さんの笑顔が印象的でした。
ギャラリーを彩る個性的な作品たち
”ギャラリーf”では期間限定で個展が開催されることがあります。
個展が始まったのは昨年の9月のこと。
大門通りのマップを描いている方が“ギャラリーf”を訪れた際に、
「いつか個展を開きたいの。」と話してくださったそうで、「それならやってみよう」ということになりオープンスペースを“ギャラリーf”と名付けて
個展を始めました。
その後知り合いの方と繋がったり、「私も展示をしたい。」と言って飛び込みで訪れてくれる人が現れたりして様々な個展が開催されました。
この記事に掲載している個展の写真は、
取材とは別の日に“ギャラリーf”を訪れた際に催されていた個展の様子です。
何度か”ギャラリーf”を訪れたのですが、オープンスペースの中は個性的で魅力溢れる作品が並んでいました。開催される個展によって
”ギャラリーf”が違った雰囲気を纏っていてとても面白かったです。
もし”ギャラリーf”を通りかかったら一度入ってみていただきたい…!
私のお気に入りの作品は、7月に開催されていた
『~小川祥子イラスト展~ ケロッとラッキーななかまたち』という個展の中のこの作品と、9月に開催されていた『Chacoo 押し花展』で展示販売されていたキノコの押し花(押しキノコ?)です!かわいい~
また個展の日以外はこのオープンスペースで”ちいさなコトノハブックス”として中古絵本を販売しています。
販売されている中古絵本は”コトノハブックス”の方が“ギャラリーf”に持ってきてくれるものだそうです。
ちなみに”コトノハブックス”はオンラインで中古絵本を販売している古本屋です。↓ホームページ
↑「~小川祥子イラスト展~ ケロッとラッキーななかまたち」でイラストを描いているさちけろさんのTwitterとInstagram
↑「Chacoo 押し花展」のChacooさんのInstagram
普段の設計の仕事や今まで紹介してきた個展、中古絵本の販売などを通じて、街づくりに関わるような気持ちを持ってこのオープンスペース”ギャラリーf”を使えないかと考えていたそうです。
大門通りまるしぇとギャラリーf
次は範囲を少し広げて、“ギャラリーf”と大門通りの関わりについてお話をしていただいたので紹介したいと思います。
商店街に事務所を構えることが初めてだった山田さん達は、大門通りの一角で行われている”大門通りまるしぇ”(以下マルシェ)に興味を持ち始めました。
当初はオープンスペースではなく、大門通りにある他の店舗がマルシェに出品しているアクセサリーやクッキーの隣に山田さん達が作成したポストカードが置かれていました。
その後、「自分たちのところでもやってみよう」ということでマルシェの日になるとオープンスペースでポストカードやメモ帳などを販売するようになりました。
こちらがマルシェの時の「ギャラリーf」の様子です。この日はオープンスペースで個展が開催されていたので、表にポストカードが並び、向かいの設計事務所の中で中古絵本が並べられていました。事務所の中の雰囲気が良すぎる…!!
前述したように、マルシェは第2,4土曜日に開催されるイベントで、
“ギャラリーf”含め大門通りにあるお店が賑やかで明るい雰囲気に包まれています。市川に来たら”大門通りまるしぇ”に是非行ってみてください!
通りのポケット
最後に、”ギャラリーf”を運営している山田さんに今後この大門通りがどのようになっていってほしいのかを質問してみました。
山田さん「大門通りにあるお店一つ一つが点在しているけれど、空きスペースなどを活用しながら、色々な場所や活動が繋がっていくといいなぁと思います。
また、大門通りを奥まで進むと真間山弘法寺があるので、そこをゴール地点としてゆったりとした道を楽しめるような通りになったら素敵ですね。」
普段大門通りを通勤通学のために利用する人が多く、皆急ぎ足で大門通りを駆け抜けていきます。
そのため、通りにあるお店が見逃されてしまいます。
大門通りにあるそれぞれのお店が”通りの”ポケット”として存在していて、
ゴールには真間山弘法寺という気持ちのいい場所があります。
こんなにも素敵な通りがあるのだから、もっとその魅力に気付いてもらいたいです。
今年の秋のカレンダーです。もし立ち寄る機会があったら行ってみてください。
まとめ
ここまで”ギャラリーf”についてのお話をしてきましたが、本当の魅力は
実際に足を運ぶことによってより感じていただけると思います。
時間にちょっと余裕ができたらお散歩をするような気持ちで大門通りを歩いてみてはいかがでしょうか。きっとそこには新たな出会いが待っているはずです。
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