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「防災」でenjoy!?~火起こし体験編~

「皆さんは日本の最大の課題の一つである自然災害についてどのような考えを持っていますか」

このような冒頭から始まる防災記事や本は恐怖心をあおるようなので私は好きではありません。
しかし、大きい地震や台風といった自然災害が増加している事実は私達を悩ませています。

そこで、Yellow編集部のYuKKiiそめやもんめの3人で千葉商科大学内で行われた「サバイバルキャンプ in いちかわ」に参加し、取材を行ってきました。

サバイバルキャンプでは防災についての知識を教えてくださったほか、災害時にたき火をできるようになれる「ファイヤー」というサバイバルプログラムを行いました!

今回の講師は楽しい防災教育を目指している一般社団法人72時間サバイバル教育協会から来て頂いた井上恵里さんです!

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井上さんは防災の意識を高めて知識を持った人間、災害時にリーダーシップを発揮できる人間をつくることを目標に活動しているサバイバルに長けた人です。
今回の記事でその学びや知識を皆さんに共有して少しでもお役に立てればと思います。ですが、この記事を読んだことで実際に「出来る」気になるのではなく、実際にプログラムに参加するなどして実戦するきっかけになればと思います!

「ファイヤー」のプログラムで火起こしに挑戦!


ファイヤーは電気、水道、ガスが止まった中でも平気でいられるような人になる事を目的に行われます。
講習の中での教訓として「火の怖さと大切さ」を教わりました。

まず、火をおこすための下準備をしなくてはなりません。例えば、燃えやすい布や紙といった物を近くに置く、地面が安定していない場所で火を起こすとどうなるでしょうか。

火が回りに燃え移ってしまったり、火が倒れて大きな火災が起こる可能性がありますね。さらに、火が地面についてしまうと地面にいる微生物に被害が出て元の地面に戻るまで数十年かかる程の被害が出てしまいます。このような環境への配慮も火を起こす際では必要となってきます。

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今回用意された焚き火台です。

これらのことを踏まえて準備をしていきます!
・平らな地面
・火が地面につかないための焚き火台
・酸素・燃える物・火を起こす物
を用意して実際に火を起こしていきます!

焚き火台のない場合などはこちらの動画のように行うと環境へのダメージも減らせるそうです。
【#5 YouTube焚き火の仕方】キャンプで自然にダメージを与えない焚き火の仕方 -

まずはマッチで火をおこしました!
マッチなどの使える資源が限られている物は大切に使わなくてはなりません。また、マッチの正しいと言われている火の付け方もあります。ですが、自分のやりやすいやり方で火をおこすのが一番良いそうです!

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火は新聞紙などの燃えやすい物から細い木の枝に火が移って太い木の枝へと燃え移ります。
そのため、新聞紙にマッチで火を付ける所から始めなくてはなりません。これがなかなか難しく、風を防いだり空気を送りながら火が安定するのを待ちます。
Yellow!編集部を含め、サバイバルキャンプの参加者のほとんどが最初の火を安定させる事に苦戦していました...

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火を起こすことに成功しても火の勢いを保つことが難しく、何も手を付けないと5分ほどで消えてしまいます。そのため、木を継ぎ足していく作業が必要となります。
木の中でも松の木が燃えやすく着火剤となるという様な豆知識を教わりながら大きい枝の木に火を移して安定させるための工夫をしていきました。

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お昼ご飯に千葉商科大学のUDプロジェクトが開発した「とりさんのカレー」を食べるために皆頑張って火を保ち続けました!!

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謎のアイテム「ファイヤースターター?」

お昼ご飯を食べ終わった後サバイバルに欠かせない秘密アイテムの使い方を教えて下さいました!
その名も...「ファイヤースターター」です!!

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これはマグネシウムを含んだ棒をこすり、火花を出して火を付ける物となっています。水に濡れても拭けば使える優れものでマッチのようにすぐ使えなくなることはないため、災害時に消耗を気にせずに火をおこせる貴重なアイテムです!

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このように火花を起こして火を付けます。これもなかなか難しく火を付けるまで時間がかかりました。技術を身につけると便利な物なので火をおこせる道具として一つ持っていても良いかも知れませんね。

最後の試練!

無事にとりさんのカレーを食べ終え、ファイヤースターターの技術を身につけた私達に待ち受けていたのは...
この大きい木を10分間燃やし続けるというテストです!

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成人男性の腕くらい太く簡単に燃えてくれそうにありません。先ほどの火起こしで培った知識を総動員してこのテストに立ち向かいました!

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試行錯誤しながらなんとか無事に大きい木を燃やすことに成功し10分間燃やし続けることに。
しかし、7分を過ぎたあたりから火の勢いが弱まりましたが空気を送りつけるなど工夫を行い、ギリギリでクリアしました!

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苦戦しながらも続々とYellow!編集部もクリアしていき、全員クリアすることができました!
非常に難しかったですが、火を安定させるためには大きな木を燃やす必要があるため良い学びになりました。

サバイバルキャンプを終えて

今回サバイバルキャンプでは最初にも書いたように「火の怖さと大切さ」を学びました。火は簡単に人の命を脅かすこともあれば安心感やおいしい食事を与えてくれる災害時には必要不可欠と言っても過言ではないものです。
しかし、火を扱うことは難しく実際の災害現場では充分な資源があるとは限らず、永久的に使える物ではありません。
そのため、できるだけ自分がやれることを増やして災害に備えることが大事であると言うことを学びました。

次回の記事では災害に遭ったときにすべき行動を取材したので紹介していこうと思います!


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